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( 平成20年09月05 更新 )
世の中には 貴重な 経験に 基づいた 先人の言葉 や、
永い歴史が 残してくれた多くの 教訓や 諺(コトワザ) 等
処世訓として 面白く、そして有益な言葉 などがたくさんあります。
これまで先輩・友人から教わったもの、資料などから入手したものを
時にふれ 書き残しておいたものを次の9部に分類 して紹介します
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『 ★ 健 康 』 『 ★ 老 い 』 『 ★ 微 笑 』
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『 ★ 人 間 』 『 ★ 日 本 』 『 ★ 教 育 』
『 ★ 知 識 』 『 ★ 危 機 』 『 ★ 仕 事 』
各セクションに跳んで 楽しみながら, ゆっくり, ご覧下さい
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★ 健 康 ★
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★ 「 頭痛について 」
(1)、 片頭痛… 頭の片側、ときに両側がズキッズキッと痛む。
目がチカチカする、まぶしいなどの前兆がある。
痛みの発作は、月に数回から年に数回起こり、数時間から2、3日で治まる。
(2)、 群発頭痛…数週間、毎日、同時間帯に頭のきまった片側が痛む。
眼球結膜の充血、流涙、鼻水、鼻づまりなどを伴う。
アルコールが誘因となることもあり、青年期や中年期の男性に多い。
(3)、 緊張性頭痛…頭全体または頭・頸部にしめつけられるような鈍い痛みが起こり、長い間持続することもある。
肩こりや眼精疲労、精神的緊張などが誘因となり、30歳以上によく起こる。
(4)、 頭部神経痛による頭痛…三叉神経痛、後頭神経痛などが誘因となる。
病変のある神経の分布域に痛みが持続し、毛髪に触れるとピリピリ痛む。
*(5)、 緑内障にともなう頭痛…激しい眼痛、結膜の充血、瞳孔がひろがる散瞳などとともに前頭部が痛む。
*(6)、 くも膜下出血…後頭部を中心として、今まで経験したことのないような激しい痛みが一瞬にして生じる。
吐き気や意識障害をともなう。
*(7)、 脳梗塞…反復する発作にともなう痛みが起こる。
突然起こる神経麻痺を伴う。
*(8)、 脳出血…突然、激しい痛みが起こる。
めまい、感覚障害、神経麻痺、意識障害などを伴う。
*(9)、 脳腫瘍…鈍い痛みが日増しに強まる。
起床前に痛みが起こることが多い。
吐き気や嘔吐、てんかん症状をともなう。
* 印の頭痛は、至急、専門医を受診することが必要です。
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★ 「 五体とは 」
五体満足というふうに使われるように「五体」とは人間の全身のことを表現する時に使う言葉。
ではその五体、五つとは一体何を表わした言葉なのか。
何となく想像はされるものの、実はハッキリしていないのである。
一般的なのは「四肢+頭部」の組み合わせ。
この他にも東洋医学の考え方では「筋+脈+肉+骨+(毛)皮」の五つ、仏教における礼拝の作法の五体投地では「額+両膝+両肘」の五つ、さらに「頭+腕+胴+足+心」の五つや「頭+頸(くび)+胸+手+足」の五つなどいろいろあるのである。
三や四もそうだが、例えば五行という言葉があるように、仏教や儒教、陰陽道では五という数で「全て」を表わすことが多い。
五体というのもその1つで、それぞれに解釈は違っても全身を表わすことには変わりないという。
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★ 「 医者にかかる10箇条 」 ( H11.1.25 )
1、 伝えたいことはメモして準備
2、 対話の始まりは挨拶から
3、 よりよい関係づくりは、あなたにも責任が
4、 自覚症状と病歴はあなたの伝える大切な情報
5、 これからの見通しを聞きましょう
6、 その後の変化も伝える努力を
7、 大事なことはメモをとって確認
8、 納得できないときは何度でも質問を
9、 医療にも不確実なことや限界がある
10、 治療法を決めるのはあなたです
『老い』 を 『病』 にすり替えるな。 老いを若返りさせられる医者はいない。
年をとれば、人間、必ず何処かが衰えてくるのです。 それは必定です。
生 老 病 死、 これは苦であり、意のままにならないのです。
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★ 「 癌の告知を受けると」
1,「否認」 … まさか、嘘だろう? と、認めたくない。
2,「怒り 」 … なんで俺だけが癌なんかに罹るんだ! 頭に来る!
3,「取引」 … 来年は○○の行事があるんだ。なんとかそれまでは生かしておいてくれ。
4,「憂鬱」 … あきらめ、ふさぎ込む。弱い人はここで自殺することも。
5,「受容」 … 癌と共生していこう。
という5段階を経るものだそうです。
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★ 「 メタボリック症候群 の 診断基準 (2005,04) 」
1,腹囲(へそ周り) 男性 : 85 センチ 以上
女性 : 90 センチ 以上
2,中性脂肪 150 mg / dl 以上
3,HDLコレステロール 40 mg / dl 以下
4,血圧 130 / 85 mmHg 以上
5,空腹時血糖 110 mg / dl 以上
5項目中 3項目 が当てはまる場合 [メタボリック症候群] と判定
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★ 「 清酒 について 」
* 酒税法にによる「清 酒」
(1)米、米麹及び水を原料として発酵させてこしたもの
(2)米、水及び清酒粕、米麹その他の政令で定める物品を原料とし、
発酵させてこしたもので(1)と(2)に該当するものを除く。
ただし、その原料中当該政令で定める物品の重量の合計が米(こうじ米を含む)の重量を超えないものに限る。
(3)清酒に清酒粕を加えてこしたもの。
米だけの清酒 (1)
米、米麹と水を原料として発酵させてこしたもの。
アルコール添加清酒
・ 米、水、米麹とアルコール、焼酎、ブドウ糖、水飴、有機酸、 アミノ酸塩、
または清酒を原料として製造したもの。
この場合 米、水、米麹は必ず使 用しなければならない。
* 清酒の表示には、「本醸造酒」、「純米酒」、「吟醸酒」等と書いてあるが、下記のような決まりがある。
* 「吟醸酒」:精米歩合60%以下の白米、米麹及び水、又はこれらと醸造用アルコールを原料とし、
吟味して製造した清酒で、固有の香味及び色沢が良好なもの。
* 「純米酒」:精米歩合70%以下の白米、米麹及び水を原料として製造した清酒で、香味及び色沢が良好なもの。
* 「本醸造」:酒 精米歩合70%以下の白米、米麹、醸造用アルコール及び水を原料として
製造した清酒で、香味及び色沢が良好なもの。
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★ 「 酒の効用について 」 (中日春秋から H13.12.16)
*「酒の十徳」 (室町時代の狂言[餅酒]から)
@ 独居の友、
A 万人和合す、
B 位なくして貴人と交わる、
C 推参に便あり、
D 旅行に慈悲あり、
E 延命の効あり、
F 百薬の長、
G 愁いを払う、
H 労を助く、
I 寒気に衣となる。
*「飲酒十徳」 (江戸時代の随筆集[百家説林]から)
@ 礼を正しくし、
A 労をいとい、
B 憂いを忘れ、
C 鬱をひらき、
D 気をめぐらし、
E 病をさけ、
F 毒を解し、
G 人と親しみ、
H 縁を結び、
I 人寿を延ぶ。
*「酒の十損」 (井上ひさし氏のエッセイ集[本の枕草紙]から)
@ 相手かまわず絡み、
A 喧嘩をし、
B 自分の能力もかまわず出来ない約束をし、
C あたりの迷惑をかえりみず歌をうたいまくり、
D 反吐をはき、
E 立小便を放ち、
F 傘や鞄をどこかに置き忘れ、
G 電車を乗りすごし、
H 女房にいや味を言われ、
I 後日、勘定書に顔面蒼白となる。
*「ことわざに 曰く」
@ 一杯は 人 酒を飲む、
A 二杯は 酒 酒を飲む、
B 三杯は 酒 人を飲む、
量が過ぎれば正体を失う。 お酒はほどほどが肝心。
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★ 「 日本酒のお燗のすすめ 」
ひとくちに「燗をつける」といっても、その温度によって、酒の表情は多彩に変わっていくものなのです。
俗に「燗は人肌程度」といいますが、必ずしも人肌程度が最適とは限らないのです。
以下のように、燗の温度によって、呼び名が付けられており、それぞれで味の変化を楽しむことができます。
飛び切り燗(とびきりかん) 55℃以上
熱燗(あつかん) 50〜55℃
上燗(じょうかん) 45〜50℃
ぬる燗(ぬるかん) 40〜45℃
人肌燗(ひとはだかん) 35〜40℃
日向燗(ひなたかん) 30〜35℃
常温 10〜30℃
冷や 〜10℃
ただし、50℃以上にするのは、かなり香りが飛んでしまうので、香りを楽しむ吟醸酒などではおすすめできません。
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★ 「 ウイスキー について 」
<モルトウイスキー>
大麦麦芽(モルト)のみを原料に単式蒸溜器(ポットスチル)で蒸溜してつくられたウイスキー。
シングルモルトウイスキー:ひとつの蒸溜所でつくられたモルトウイスキー
ピュアモルトウイスキー :複数の蒸溜所のモルトウイスキーを合わせたもの
<ブレンデッドウイスキー>
大麦麦芽(モルト)のみを使用し、単式蒸溜器(ポットスチル)で蒸溜したモルトウイスキーと
グレー ン(主にとうもろこし)を原料に連続式蒸溜機で蒸溜したグレーンウイスキーを混ぜ合わせたウイスキー。
各ウイスキーメーカーのブレンド技術がいかされたウイスキーです。
<バーボンウイスキー>
とうもろこしを原料に51%以上80%以内使用し、連続式蒸溜機で蒸溜したウイスキー。
アメリカ ケンタッキー州で生まれ、新樽のみを使用し、樽香がいかされたウイスキーです。
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★ 「 Whisky と Whiskey について 」
* ウイスキー(Whisky) :
・スコッチウイスキー、
・カナディアンウイスキー、
・ジャパニーズウイスキー、
・メ−カ−ズマ−クのスコティッシュ系バ−ボン
* ウイスキー(Whiskey):
・アイリッシュウイスキー、
・アメリカンウイスキー、
紀元前、アイルランドで穀物の酒が蒸留されていて、ウイスキーの歴史は古いと言われているが、
今日のウイスキーの原形と言うべきものは、12世紀に造られていた『ケルト人』のウスケボー(命の水)であり、
アイルランドに伝わり、1170年イングランドのヘンリー2世の征服によりこの酒がスコットランドに伝わることとなり、
15世紀にはハイランド地方で製法が確立された。
かくして、アイルランドの『アイリッシュウイスキー(Whiskey)』スコットランドの『スコッチウイスキー(Whisky)』 とが分岐する事になる。
スコットランドでは1660年にウイスキーに税金(1ガロン当たり2ペンス)が賭けられるようになり、
以後スコッチウイスキーは、密造者と取税官との競合の中で発展した。
その一つの逸話で、辺境の地に追い込まれた密造者達は、麦芽を乾燥させるために身近にあったピート(草炭・泥炭)を使うようになり、このために現在のスモーキースコッチできるようになり、できた酒を隠すためにシェリー酒の空き樽に詰めて隠していた。
この苦肉の策が、ウイスキーを琥珀色に変え、味をまろやかにしたのだった。
これ以来、スコッチウイスキーは、ピート香・樽熟成・琥珀色での生産が基本パターンになったと言われている。
一方アイリッシュウイスキー(Whiskey)はピートを使わず、原料も発芽した大麦と未発芽の大麦を一緒にして、大型のポットスチルで3回蒸留する伝統を現在も受け継いでいる。
アメリカ(Whiskey)でウイスキー造りが始まったのは17世紀頃からで、ヨーロッパからの移民が蒸留技術をもたらした。
初期の頃はライ麦を主原料としていたが、18世紀にトウモロコシを使うようになった。
1763年カナダがイギリス領となり、イギリスからの移民が増えウイスキーの製造が始まった。
ウイスキー生産が飛躍的にのびたのは、アメリカが『禁酒法』を施行した1920年以降で、酒を求めてカナダに旅行に来るアメリカ人相手に売り上げを伸ばし、禁酒法の撤廃後は、いち早くアメリカ市場に乗り込んだ、カナディアンウイスキー(Whisky)は『ライト&スムーズ』が特徴である。
日本のウイスキー(Whisky)誕生は、壽屋(現サントリー)が京都と大阪の境にある【山崎】に蒸留所を造った(大正13年)のが始まりである。
この時の製造技術者が現ニッカウヰスキーの創始者 竹鶴政孝氏 であった。
国産第一号のウイスキーは昭和4年に発売された。
竹鶴政孝氏は、後の昭和9年に北海道余市に、大日本果汁株式会社を設立、昭和15年に日果(ニッカ)ブランドで発売。
以後・メルシャン軽井沢蒸留所(旧大黒ブランデー)・キリンシーグラム富士御殿場蒸留所 などいくつかの蒸留所ができて現在に至っている。
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★ 「 生活習慣病を防ぐ5つの ”あ”」
1. アルコールを避ける
2. 油(脂)分の摂取を少なくする
3. 甘いものを極力避ける
4. あせらずゆっくり食べる
5. 足で歩く
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★ 「 健康十訓 」
@ 少肉多菜
A 少塩多酢
B 少糖多果
C 少食多噛
D 少衣多浴
E 少言多行
F 少欲多施
G 少憂多眠
H 少車多歩
I 少憤多笑
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★ 「 高齢者・冬場 の安全な入浴法 」 (中日新聞から)
@ 熱い長湯 を避ける
(ぬるま湯に長くつかるのがコツ)
A 急激な温度変化を避ける
(脱衣前に湯を洗い場にまき、浴室温度を上げる
足の裏への寒冷ストレス緩和にもなる)
B 「さら湯」 は禁物 (二番湯が最適)
C 飲酒後の入浴を避ける
D 浴室への給湯をシャワーで
E かけ湯してからゆっくりと
F 半身湯 (みぞおちまでぬるま湯に30分以上浸かる) の併用
G 一人湯を避ける
H 入る前に (家族に) 一声かける
I 入る前に水を飲む (入浴すると大人の場合、500mlの退役喪失)
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★ 「 食材について知ろう 」 (東電・健脳のススメ・大人の食育から引用) (2008.07.04)
「 おいしいカビ (前編) 」
カビは悪者というイメージですが、実は、日本の発酵食品に欠かせない「麹(こうじ)」もカビの一種です。
麹とは、カビの一種である「麹菌」の胞子を米や麦や大豆などの穀物の表面に散布し繁殖させたもので、味噌やしょう油、
日本酒などを造る際に必要な酵素を得るための食品原料です。
麹菌は日本の伝統的な発酵食品に使われていることから、日本醸造学会が「国菌(こくきん)」に認定しています。
いまや世界的な調味料となったしょう油。蒸した大豆と、炒った小麦に麹菌などを繁殖させ、
これに塩水を加えたものが「もろみ」となり、このもろみを熟成させて、しょう油が造られます
(しょう油や酒などを造るために醸造した液体の中に入っている、原料が発酵したやわらかい固形物を「もろみ」といいます)。
味噌は、蒸した大豆に麹と塩を加えて発酵させたもの。
米麹を使うと米味噌、麦麹を使うと麦味噌になります。
白味噌のように、大豆に対して麹の割合が高いほど、甘みの強い味噌になります。
日本酒も「麹」抜きには始まりません。
麹菌を蒸した米に繁殖させた米麹が、米のデンプンを分解してブドウ糖へ変化させ、アルコール分を出します。みりんの原材料はもち米、米麹、焼酎。
みりん造りの米麹にも日本酒同様、麹菌が使われます。
焼酎は、数種類の麹菌と酵母(アルコールを生成する微生物)の働きによって発酵させた「もろみ」を蒸留したお酒です。
しょう油、味噌、酒、みりん、酢など毎日の食生活に欠かせない食品は「カビ」の力によるものなのですね。
「 おいしいカビ (後編) 」
しょう油、味噌、酒、みりん、酢が「カビ」の働きで発酵させた食品ということは先週ご紹介しましたが、かつお節もその一つ。
かつおを煮ていぶしただけのものが「荒(あら)節」で、その荒節にカビの一種である麹菌を付けて発酵させたものを「枯(かれ)節」といいます。
麹菌がかつお節内部の水分を吸い上げていくことにより、乾燥が進み、同時に旨みが凝縮していきます。
さらに臭みなどの原因になりやすい脂肪分を分解し、より上品な味わいを作ります。
味の向上だけでなく、麹菌がかつお節の皮膜となることで、保存性を高めるともいわれています。
そのほか身近な食品ではカマンベールチーズ。
生乳を乳酸菌と酵素によって、豆腐状に固めたやわらかいチーズの表面に白カビをつけて熟成させたものです。
また、ブルーチーズのピリッとした刺激ある味わいは青カビによるもの。
青カビは、乳の脂肪を分解する力が高く、脂肪が分解されることで、独特のピリッとした味が生まれるのだそうです。
ブルーチーズと相性がいいといわれる貴腐ワインは、極甘口のワイン。
「貴腐菌」と呼ばれる灰色カビが、原料の貴腐ブドウの熟成に役立っています。
日本でもポピュラーになった生ハムもカビと深い関係。
塩漬けした豚もも肉などの表面を白カビで覆って、長時間熟成させて作られます。
発酵・熟成させることにより、保存性・旨み・風味・香りなどが高まる発酵食品は、私たちの食生活に欠かせないものとなっています。
発酵食品からパワーをもらって、夏を乗り切りましょう!
「 砂 糖 」
砂糖の売り場をみると、実にさまざまな種類が売られています。
名前も色も形もいろいろで、同じ名前でも形状が違ったり、違う名前なのによく似ていたり…。
砂糖は、サトウキビの搾り汁を凝縮している「含(がん)みつ糖」と、遠心分離機でみつを振り分けた「分(ぶん)みつ糖」に分かれます。
「黒砂糖」は含みつ糖。
みつ分を分離していないので、サトウキビの搾り汁がまるごと凝縮されており、甘さは濃厚で、風味も強いのが特徴。
独特のコクと香りを活かしたデザートや煮物に使うといいでしょう。
一方の[分みつ糖]は、サトウキビの糖液を煮詰めて、遠心分離機でみつを振り分けます。
取り出された結晶「原料糖(粗糖)」をそのまま食べられるように衛生的に処理したものが「ブラウンシュガー」「洗()(あらい)ざら糖」と呼ばれるもので、結晶のサイズや風味は製造元によって異なります。
黒砂糖同様、ミネラル豊富ですが、黒砂糖よりもまろやかでクセがありません。
原料糖を精製して純度を高めていくと、「グラニュー糖」「上白糖」「白ざら糖」「粉砂糖」などの白い砂糖になります。料理からお菓子まで幅広く使え、最も一般的な上白糖は表面を加工して、しっとりと溶けやすくしてあるのが特徴で、日本独自の砂糖です。
「三温糖」や「中ざら糖」は茶色い砂糖ですが、白い砂糖同様、高純度の精製糖です。
精製過程の加熱でカラメルが生じたために色づいているのです。
砂糖の成り立ちを知り、風味や質感の異なる砂糖を数種類、常備して使い分けると、食の楽しみが広がりますよ。
「 味 噌 」
味噌はしょう油同様、地域色豊かな発酵調味料。
皆さんがよく使っているのは米味噌?麦味噌?それとも豆味噌でしょうか?
味噌の主原料は大豆ですが、そこに加える麹(こうじ)が米なら米味噌、麦なら麦味噌、豆なら豆味噌ということになります。
大豆に米麹を加えて仕込む「米味噌」は、味噌の生産量の約8割を占め、日本の北から南まで幅広い地域で作られ、使われています。
大麦を麹に使った「麦味噌」は、主に中国・四国・九州地方などで生産、消費されています。
愛知・岐阜・三重の3県を主たる生産地としているのが「豆味噌」。
こちらは米味噌、麦味噌とは製造方法が異なり、大豆そのものに種麹(たねこうじ)をつけて発酵・熟成させていきます。
味噌を使った最も身近な料理といえば味噌汁。若い世代ではあまり使われなくなっているようですが、味噌汁は「おみおつけ」とも言います。
「おみおつけ」の「おつけ」は、本膳のご飯に「付け添える」汁といった意味を表す、女房詞(にょうぼうことば−宮中に仕える女官が使っていた言葉で、丁寧で上品な言葉遣いとして商家など一般にも広がった)とされ、
「御付(おつけ)」だけで吸い物や味噌汁を指すこともあります。
一方、「おみ」については、「御御足(おみあし)」のように、「御付」をさらに丁寧にして「御御(おみ)」を付けた、または味噌を丁寧に言う「御味(おみ)」を付けたなど、諸説あります。
味噌汁は定番中の定番料理ですが、味噌を変えるだけで、いつもの味噌汁が驚くほど変わります。
毎日の味噌汁で、日本を旅する気分を味わうなんていかがですか?
「 醤 油 」
私たちの食生活に欠かせない「しょう油」。
しょう油は、大きく分けて5種類あるのをご存じですか?
全国の出荷量の約8割を占めているのが「濃い口しょう油」。
赤みを帯びた色で、旨みが強く、かぐわしい香りが特徴です。料理を選ばない、使い勝手のいいしょう油として、全国的に親しまれています。
生産量のトップは千葉県、第2位は兵庫県です。
濃い口しょう油の次に出荷量が多いのが「薄口しょう油」。
播州瀧野(兵庫県たつの市)で誕生しただけあって、生産量トップは兵庫県、第2位が千葉県です。
淡い色と控えめな香りを生かして、含め煮や炊き合わせなど、だしの風味を効かせた料理に使われることが多いですね。
薄口しょう油よりさらに淡い色なのが愛知県生まれの「白しょう油」。
主原料は小麦で、大豆は少量使われています(大豆を使わないメーカーもあります)。
強い甘み、高い香気が特徴で、吸い物や茶わん蒸しに使われることが多いですね。
生産量トップはもちろん愛知県です。
「たまりじょう油」は、愛知・三重・岐阜県など主に中部地方で作られ、色は黒く、とろりとして、甘く濃厚な味わいが特徴。
刺し身しょう油のほか、コクを生かして照り焼き、かば焼き、佃煮(つくだに)などに使うと、きれいなツヤが出ます。
生産量は第1位が愛知県、続いて三重県です。
「再仕込みしょう油」は生(き)じょう油を再度醸造したもの。
甘露しょう油とも呼ばれるように、色・香り・味わいともにかなり濃厚です。
生産量トップは愛知県ですが、発祥は山口県柳井市。
主に山陰地方で、刺し身やすしのつけしょう油、煮物などに使われています。
土地土地の食文化に根ざして発達した5種類のしょう油、それぞれの特徴を生かした料理を楽しんでみてはいかがでしょうか?
「 納 豆 」
納豆は必須アミノ酸を含むアミノ酸のかたまりなのです
アミノ酸が体にいいのは知っているけど、一体何がどういいんだか実はあんまり知らない方が多いはずです
アミノ酸には次のようなたくさんの素晴らしい効能があります
体に免疫力をつけて風邪を引きにくくする
疲労回復を早める
脳の機能を活性化し、集中力をUPする
肝臓機能をUPして二日酔いを防ぐ
体脂肪を燃やす働きがある
アミノ酸濃度の高い食生活をしている人ほど、肌の艶がいい
病気に負けない健康体を保つのに役立つ
腸を丈夫にして栄養をしっかり吸収する
カルシウムの吸収を高める働きがある
そして 納豆 にはすべてのアミノ酸が含まれています
納豆の原材料である大豆に35パーセントも含まれているタンパク質が納豆菌の消化酵素でアミノ酸に分解し、
タンパク質を摂取するよりも納豆菌でアミノ酸に変化させてから摂取する方が吸収がよいのでスタミナドリンクを飲むような効き目があるのです
しかも、アミノ酸は20種類もありますが、そのうちの9種類は体内で作ることができないので食べることで摂取しなければならないのです
それが 必須アミノ酸 なのです
だから風邪をひいて消化機能が低下した時や二日酔いを予防したい時などに必須アミノ酸を含む多くのアミノ酸が含まれる 納豆 は最高の食品です
納豆は整腸作用抜群なんです
それは、どうしてかというと・・・
納豆には、納豆菌が含まれます。その納豆菌の繁殖力は、めっちゃくちゃすごいんです
いざ繁殖をし始めると、30分ごとに納豆菌は倍増していき、十数時間後には40億個以上という数に上ります
その納豆菌が分裂することで、さまざまな酵素が生まれます
この酵素が整腸効果を高め、腸の若さを保つ働きをするんです
主な酵素としては、
1)プロアテーゼ:たんぱく質をアミノ酸に分解
2)アミラーゼ:デンプンなどの糖質を分解してブドウ糖に変える
3)リバーゼ:脂質をグリセリンと脂肪酸に分解します。
4)セルラーゼ:繊維質を糖に変える
5)ウレアーゼ:尿素をアンモニアに変える
さぁ、皆さん!! 納豆を食べて、腸に優しい生活をしてみてはどうですか?
「 昆 布 」
昆布は、削り節と並んで、和食にはなくてはならない食材の一つですね。
昆布には、いろいろな種類がありますが、王様と呼ばれているのが[真(ま)昆布]です。
独特の上品な甘みがあり、まろやかで澄んだダシが取れるので、高級割烹(かっぽう)などではダシとして用いるほか、白身魚をしめるときにも使われます。
味のよさで真昆布と肩を並べるのが、[羅臼(らうす)昆布]。
ダシが濁るのが特徴で、ダシの色は薄い黄色。香り高く、コクのあるダシが取れ、真昆布同様、高級ダシに使われます。
真昆布、羅臼昆布に次ぐのが、[利尻(りしり)昆布]。塩味が感じられる澄んだダシが取れます。
これら高級昆布はダシを取った後の昆布もおいしくいただくことができます。
手ごろで使いやすいのは、[日高(ひだか)昆布]ではないでしょうか。
真昆布、羅臼昆布、利尻昆布より甘みは薄めですが、ダシを取るのにも、煮て食べるのにも向いています。
[長(なが)昆布]は、ダシを取るのには適しませんが、煮物にすると軟らかくておいしくいただけます。
特に、昆布巻きにぴったりです。
甘みが強く、ねばりが強いのが、[ガゴメ昆布]。持ち前のねばりを活かして、松前漬けに使われます。
ダシを取った後の昆布も立派な食材。昆布をしょうがとともに、しょう油、酢、砂糖で煮含めれば、昆布のつくだ煮になります。
また、昆布を小さく切って、天日に干して乾かして、ミキサーかフードプロセッサーにかけて細かくし、削り節、青のり、ごま、塩、一味とうがらしなどを加えて混ぜれば、ふりかけの出来上がり。ダシを取った後も余さず食べましょう!
「 味 醂 (みりん) 」
「みりん」と聞くと、どんなことをイメージしますか?
「砂糖同様、甘みを付ける調味料」「料理に照りやツヤを出す調味料」といった働きに関すること以外に、「みりん風調味料とみりんの違いがわからない」という声も聞こえてきそうです。
みりんは、蒸したもち米と米麹(こうじ)に焼酎を合わせてもろみを作り、一般的には60日間ほど熟成させた後、圧搾・ろ過して醸造されます。
麹の酵素によって、もち米のデンプンが糖分に分解され、甘みが生じます。
みりんのアルコール度数は14%前後あるため、酒税法で酒類に分類されるのに対して、みりん風調味料は非酒類。
酒税のかからない1%未満のアルコールに、ぶどう糖や水あめなどの醸造用糖類、旨み成分などを加えて作られたもので、原料を発酵・熟成させて作るみりんとは別物です。
みりん風調味料との混同を避けるため、みりんを「本みりん」と呼ぶこともあります。
元来、みりんは酒の一種。古くから甘い酒として存在し、安土桃山時代の文献『駒井日記』に「蜜淋酎」として登場しています。
「飲むみりん」の名残をとどめているのが、関西では「柳陰(やなぎかげ)」と呼ばれる「本直し(または、直し)」。
みりんに焼酎を加え、甘さを抑えたさらりとした飲み口にしたアルコール飲料です。
みりんが調味料として使われ始めたのは、江戸中期ごろで、うなぎのかば焼きのタレや、そばつゆなどに用いられたと伝えられています。
煮魚にみりんが欠かせないのは、甘みと照りが出るからだけではありません。
みりんには、材料の生臭さを消したり、たんぱく質の凝固を促して煮崩れを防いだりする働きもあり、煮魚がおいしく、キレイに仕上がるのです。
みりんはしょう油、味噌と同様、日本古来の発酵調味料。独特の甘みと旨みを上手に料理に生かしてください。
「 削 り 節 」
かつお節の旨みは、イノシン酸と数種類のアミノ酸との相乗効果によって生み出されています。
さらに、良質のタンパク質を主成分にリン、カリウム、ビタミンDなども豊富です。
一般的にかつお節は、削った状態で売られていることが多いのですが、削り方や原料の違いで、味わいも異なります。
「特上削り」は、血合いを抜いた部分を削ったもので、澄んだ色のさっぱりとした上品なダシが取れるため、色を付けたくないお吸い物・茶わん蒸し・煮物などに使います。
「上削り」は、血合い入りの中では最上級の削り節で、ご家庭ではこれ一つで、上品なお吸い物のダシからおむすびの具まで、幅広く対応できます。
「厚削り」は、厚く削ったもので、水から入れて火力「弱」で10分ほど煮出して使います。
厚みがある分、コクのあるダシが取れるので、煮物や味噌汁にぴったり。
「糸削り」は、血合い抜きしたかつお節を糸状に削ったもので、淡白な味わい。
おひたし、冷奴、焼きなすなどにのせるのに最適です。
「血合い粉」は、かつお節の血合い部分だけを削ったもの。
香り・旨みともに強いので、強い味を出したい煮物や味噌汁に向いています。
「混合削り」は、かつお節を半分に、宗田(そうだ)節、鯖節などを混合したものです。
しっかりとしたダシが出るので、そばつゆなどに向いています。
「鯖削り」は、さばを原料にしたものです。
独特のクセがあるものの、「混合削り」同様、濃いしょう油にも負けない味が出るので、そばつゆやおでんに使うといいでしょう。
それぞれの特徴を知って、料理に活かしてください!
「 バルサミコ酢 」
米酢や黒酢と共に、ご家庭に常備されることが多くなったバルサミコ酢。
イタリア北部のモデナ地方で11世紀から造られている伝統的な醸造酢です。
殺菌性を持つ「酢」の一種であるバルサミコ酢は、薬用として用いられてきた歴史があり、17世紀には、うがい薬や強壮剤、はたまた養毛剤としても使われたそうです。
その名残なのでしょうか、現在でも、薬の瓶に似たボトルが多く見受けられます。
バルサミコ酢は、ぶどうを原料にし、熟成を重ねたお酢。
ぶどうを圧搾したてのころは大だるに入れられますが、時間の経過と共に濃縮が進んで量が減るので、小さなたるへと移されていきます。
最低12年間熟成させたものが“Aceto Balsamico Tradizionale”(伝統的なバルサミコ酢)として、イタリアの食の法律である「D.O.P.(Denominazionedi Origine Protetta)」の認定を受けることができます。
この“Aceto Balsamico Tradizionale”は、100ccでおよそ6,000円以上するともいわれる、とても高級な調味料。
では、スーパーなどで手ごろな価格で売られているものと、どう違うのでしょうか?手ごろな価格のものは、熟成期間が短く、バルサミコ酢本来のコク・甘み・色をつけるために、カラメル色素を加えています。
本みりんとみりん風調味料の違いのようなものと考えてよいでしょう。
手ごろな価格のバルサミコ酢を小鍋に入れて火にかけ、半量くらいまで煮詰めると、伝統的なバルサミコ酢に近い甘みやコクが感じられるようになるので、試してみてください!
「 グルテン 」
小麦粉の主成分はでんぷんですが、お米などほかの主食と異なり、たんぱく質が一定量含まれています。
このたんぱく質こそが、生地に粘りと弾力を与える「グルテン」です。
といっても、この「グルテン」というたんぱく質は、小麦粉の中にそのまま含まれているのではなく、水を加えたり、こねたりする過程で、徐々に形成されていくものなのです。
パンやうどんなどの生地をよくこねることで、グルテンが形成され、伸びのあるパンの食感やうどんのコシが生まれます。
焼きいもがおいしい季節になりました。
もともと甘みを持つさつまいもですが、焼きいもにすると、どうしてあんなに濃厚な甘みになるのでしょうか?
甘みのもとになるのは、さつまいもに含まれるでんぷんです。
でんぷんがゆっくり加熱されると、βアミラーゼという酵素の働きによって、麦芽糖へと変化し、甘く感じられるのです。
じっくりと火を通すから焼きいもが甘いわけですね。
このように、さつまいもの甘みをより引き出すには、オーブンで焼いたり、蒸し器で蒸したり時間をかけることが必要です。
短時間で加熱する電子レンジでは、βアミラーゼが働く時間が短いので、甘みが十分に出ません。
しかし最近、電子レンジで調理しても甘く仕上がる、その名も「クイックスイート」と呼ばれる新種のさつまいもが登場しました。
焼きいもがおいしい季節になりました。
もともと甘みを持つさつまいもですが、焼きいもにすると、どうしてあんなに濃厚な甘みになるのでしょうか?
甘みのもとになるのは、さつまいもに含まれるでんぷんです。
でんぷんがゆっくり加熱されると、βアミラーゼという酵素の働きによって、麦芽糖へと変化し、甘く感じられるのです。
じっくりと火を通すから焼きいもが甘いわけですね。
このように、さつまいもの甘みをより引き出すには、オーブンで焼いたり、蒸し器で蒸したり時間をかけることが必要です。
短時間で加熱する電子レンジでは、βアミラーゼが働く時間が短いので、甘みが十分に出ません。
しかし最近、電子レンジで調理しても甘く仕上がる、その名も「クイックスイート」と呼ばれる新種のさつまいもが登場しました。
新しいタイプのでんぷんを含むので、従来品種に比べ短時間で甘みが出るとのこと。
時間をかけずに、焼きいものような、しっかりとした甘さが得られるとなれば、これから人気が出るかもしれません。
さつまいもを使った料理は、煮物からデザートまで、実にバリエーション豊富。
甘煮、きんぴら、いためもの、そして炊き込みご飯。ほくほくの食感と甘みを楽しんでみてください。
新しいタイプのでんぷんを含むので、従来品種に比べ短時間で甘みが出るとのこと。
時間をかけずに、焼きいものような、しっかりとした甘さが得られるとなれば、これから人気が出るかもしれません。
さつまいもを使った料理は、煮物からデザートまで、実にバリエーション豊富。
甘煮、きんぴら、いためもの、そして炊き込みご飯。
ほくほくの食感と甘みを楽しんでみてください。
また、塩にはグルテンの粘りを高める働きがあるので、パンやうどんには塩が含まれるのです。
パンやうどんがグルテンを生かす代表例だとすると、グルテンの働きを抑える例としては、お菓子やてんぷらが挙げられます。
お菓子の生地は、「さっくりと混ぜる」「切るように混ぜる」 ようにするのも、てんぷらの衣を少し粉っぽさが残る程度に混ぜるのも、グルテンの粘りを出さないための調理方法です。
また、グルテンは温度の上昇、時間の経過とともに増えていきます。
焼きいもがおいしい季節になりました。
もともと甘みを持つさつまいもですが、焼きいもにすると、どうしてあんなに濃厚な甘みになるのでしょうか?
甘みのもとになるのは、さつまいもに含まれるでんぷんです。
でんぷんがゆっくり加熱されると、βアミラーゼという酵素の働きによって、麦芽糖へと変化し、甘く感じられるのです。
じっくりと火を通すから焼きいもが甘いわけですね。
このように、さつまいもの甘みをより引き出すには、オーブンで焼いたり、蒸し器で蒸したり時間をかけることが必要です。
短時間で加熱する電子レンジでは、βアミラーゼが働く時間が短いので、甘みが十分に出ません。
しかし最近、電子レンジで調理しても甘く仕上がる、その名も「クイックスイート」と呼ばれる新種のさつまいもが登場しました。
新しいタイプのでんぷんを含むので、従来品種に比べ短時間で甘みが出るとのこと。
時間をかけずに、焼きいものような、しっかりとした甘さが得られるとなれば、これから人気が出るかもしれません。
さつまいもを使った料理は、煮物からデザートまで、実にバリエーション豊富。
甘煮、きんぴら、いためもの、そして炊き込みご飯。ほくほくの食感と甘みを楽しんでみてください。
てんぷらの衣に冷水を使ったり、揚げる直前に衣を作ったり、お菓子の生地に粉を混ぜたらすばやく予熱しておいたオーブンに入れるのも、グルテンを抑えたいためです。
このように、グルテンの性質を知って、生かしたり、抑えたり、上手に扱うことが、小麦粉料理をおいしくする決め手になります。
「 小麦粉グルテン 」
パン、パスタ、うどん、ラーメン、お菓子、例えば昨日1日だけを振り返って、いずれか1つは口にしているのではありませんか?
日本人の食生活に小麦粉は欠かせない存在ですね。
料理のレシピには 「薄力粉」 「中力粉」 「強力粉」 が出てきますが、これらはどこが違うのでしょう?
一般に、強力粉はたんぱく質含有量の高い 「硬質小麦」 から、薄力粉はたんぱく質含有量が低めの 「軟質小麦」 から、
中力粉はその中間の 「中間質小麦」 から作られています。
すでに原料とする小麦が違っているわけですが、3者の違いは、粉に水を加えて練り合わせたときに、はっきりと表れます。
実際に、薄力粉、中力粉、強力粉、各100gに、水100ccを加え、10分ほど練るようにしっかり混ぜると、
薄力粉はとろりと泡立てた生クリームのように、
強力粉は“つきたてのもち”のようになり、
中力粉はその中間くらいの質感に。
この粘りと弾力性の差は、それぞれの小麦粉に含まれているたんぱく質の量が関係しているのです。
このたんぱく質は、水を加えて練ったり、こねたりすることで、粘弾性を持つ 「グルテン」 という物質に変わります。
だから、たんぱく質を比較的多く含む強力粉は、水と練り合わせたときに、グルテンの働きにより、コシの強い生地になったのです。
こうした粘弾性の違いにより、ふんわり、ふっくら、サクサクした口当たりが求められる 『ケーキ、クッキー、まんじゅう、てんぷら』 などは薄力粉が使われ、弾力のあるしっかりした食感にしたい
『食パン、ピザ、中華めん』 などには強力粉が、そして、軟らかすぎず、硬すぎない口当たりに仕上げたい 『うどん、そうめん』 などには中力粉が、主に使われているのです。
「 ヨーグルト」 (乳酸菌が生きている)
ヨーグルトは牛乳や乳類に乳酸菌などを加えて発酵させたもので、さっぱりとした風味が特徴です。
原料乳と同様に、体の主成分を作るたんぱく質や骨・歯を丈夫にするカルシウムが豊富。
ヨーグルトでは、それらは乳酸菌によって消化吸収されやすい形に分解されています。
また、乳酸発酵によって、消化されにくい乳糖も一部分解されるので、おなかに優しく、牛乳が苦手な人でもヨーグルトは大丈夫という場合が多いようです。
生きたまま腸内に届いた乳酸菌は、腸内細菌のバランスを整える働きをするといわれています。
フローズンヨーグルトなどの冷凍品では、乳酸菌は活動を停止していますが、溶けると再び活発に活動を始めます。
ヨーグルトの上部にしみ出している透明な水分は、水溶性たんぱく質、ミネラル、ビタミンなどが含まれた「ホエー」というもの。
捨てずに一緒に食べましょう。
フルーツやジャムを添えて食べるほか、肉や魚をヨーグルトに浸してから調理する使い方もあります。
生臭さがやわらいで、やわらかくおいしく仕上がりますよ。
保存する場合は、10度以下で冷蔵保存しましょう。
風味を損なうので、開封後は早めに使いきってください。
「 白 菜 」
野菜に季節感がなくなったと嘆かれるなか、寒くなるほど甘みが増しておいしくなる白菜は、冬野菜としての存在感を誇っているように感じます。
加熱するとぐっとカサが減るので、たくさん食べられますし、調味料やスープなどの味しみ込んだおいしさは格別です。
最近、甘みの強い白菜として注目されているのが 「霜降り白菜」。
その名が示す通り、霜に数回あてて栽培されます。
白菜は気温が0度に近づくと、でんぷんが糖に変化して甘みが増すのです。
何度か霜にあたるため、外側の葉は茶色く枯れますが、白菜の上部をひもで結束することで、内側の葉はみずみずしさを保っています。
鍋物、漬物はもちろん、生のままでサラダとしていただくのにも向いています。
以前は白菜漬けを作る家庭が多く、1個売りが当たり前でした。
今では1個をなかなか使いきれなくなり、1/2や1/4サイズにカットされた白菜が主流となっていますが、片手でも持てるほどのコンパクトサイズのミニ白菜もあるのです。
「娃々菜(わわさい)」
というミニ白菜は1個400〜500グラムほど。
中国語で赤ちゃんを 「小娃娃」、子供を「娃娃」ということから、「娃」 という字があてられたのだそうです。
芯まで軟らかく、生食にも向いています。 食べきりサイズの白菜、これから人気が出そうです
「 大 根 (前編) 」
大根は煮物、漬物、鍋物、汁物、サラダなど、さまざまな食べ方を楽しめる野菜ですね。
よく出回っているのは、葉の近くの首が緑色の「青首大根」、水気が多く、辛みが少なくて甘いのが特徴です。
大根はとても水分の多い野菜、同じ大きさならば、ずっしりと重いほうがみずみずしい!できれば葉付きを選びましょう。
大根の葉はβ‐カロテンたっぷりの緑黄色野菜で、カルシウム、鉄などのミネラルも豊富です。
形も味もバラエティに富んだご当地大根もいろいろ。直径は2〜3cm、長さが1〜2mあり、世界最長と言われる「守口大根」。
大阪守口で栽培されたものが起源とされていますが、現在は岐阜、愛知で生産され、酒かすで漬けた「守口漬」は愛知の名産品です。
鹿児島桜島の火山灰土で育つ「桜島大根」は、重さが15〜20kgで、30〜40kgを超えるものもあり、世界最大の大根とされています。
「桜島大根」と同じく球形の「聖護院(しょうごいん)大根」は、甘くキメ細かい肉質で、代表的な京野菜の一つです。
大根といえば、みずみずしい白さが特徴ですが、最近はカラフルな大根も注目されています。
外見は首の青い大きなかぶのようですが、中は鮮やかなピンク色の「紅芯大根」。
加熱すると退色するので、サラダに向いています。
土が付いているように真っ黒な皮の「黒大根」、中は真っ白で、そのコントラストが目を楽しませてくれます。
「 大根 (後編) 」
大根は部位によって、味も食感も異なります。
葉に近い上部はシャキシャキとした歯応えがあり、サラダにぴったり。中央部は軟らかく、甘みがあるので、煮物やスープに使いましょう。
先端部は辛みがあり、水分が多いので、おろすのに向いています。 大根には、ジアスターゼなどの消化酵素、ビタミンCが多く含まれていますが、熱に弱いため、生で食べたほうが効果的です。また、すりおろすことによって、殺菌・消化促進作用があるイソチオシアネートという辛み成分が生じます。
辛み成分やビタミンCは、時間とともに減少していくので、食べる直前におろしましょう。力を入れず、くるくる回すようにおろすと、辛みがまろやかで、口当たりもふんわりと仕上がります。
煮物、鍋物、漬物、おろしにサラダと、食べ方のバリエーションに富んでいる大根ですが、「切り干し大根」の旨み、甘み、歯応えもまた格別です。
生の大根を干して千切りにしたものが一般的ですが、縦に割って干した「割り干し大根」、千切りの大根をゆでてから干した「ゆで干し大根」、同じく蒸してから干した「蒸し干し大根」などもあります。
定番の煮物といった和食だけでなく、ドレッシングであえてサラダにしたり、スープの具にしたり、マカロニの代わりにグラタンに入れるのもオススメです。
鉄、カルシウムをはじめ、食物繊維、カリウムも豊富なヘルシー食材なので、常備しておくと重宝します。
「 ね ぎ (前編) 」
寒さが本格化し、鍋物が恋しくなってきました。
鍋料理は数あれど、具材や薬味に欠かせないのが “ねぎ” ですね。
ねぎは3つの品種に大別されます。
北海道から九州まで全国的に栽培されている千住群、主に西日本で栽培されている九条群、主に東日本で栽培されている加賀群です。
昔から「東の白ねぎ、西の葉ねぎ」と言われ、東日本では白いねぎ、西日本では緑のねぎを食べる食文化がありました。
千住群に属する根深ねぎは、いわゆる白ねぎ。
根元に土寄せして光を遮ることで、白く軟らかい部分を作ります。
春ねぎ、夏ねぎ、秋冬ねぎと、1年中出回っていて流通量の多いねぎです。
一方、葉ねぎの代表格が、九条群に属する九条ねぎ。
白い部分が短く、葉の内部にぬめりがあるのが特徴です。
葉が太く白い部分が長めの九条太ねぎ、葉が薄く軟らかで、九条太ねぎよりも株分かれが多い九条細ねぎがあります。
九条細ねぎ系で、全国ブランドとなったのが博多万能ねぎ。
食卓に彩りを添えるねぎとして、すっかりおなじみですね。
加賀群の代表格は、群馬県産の下仁田(しもにた)ねぎです。
その昔、江戸の殿様が下仁田からねぎを取り寄せたとも伝えられ、殿様ねぎという別称も。
熱を加えると、とろりとして濃厚な甘みとコクが出るので、鍋物に人気です。
ねぎは乾燥させないよう、新聞紙などに包んで冷蔵庫または冷暗所で保存しましょう。
葉ねぎの場合は、新聞紙を湿らせると、より長持ちします。
「 ね ぎ (後編) 」
寒さが深まると共に、おいしさを増すねぎ。
新顔のねぎもいろいろと登場しています。
青森県産の白ねぎは 「ぼけしらず」。
一度聞いたら忘れられないユニークな名前は、白と緑のコントラストがくっきりとした “ボケのないねぎ” ということから付けられたそうです。
見栄えがいいだけではなく、畑の土壌を分析し、鉄、銅、亜鉛、マンガンなど、足りないミネラルを補って栽培されたものは、ミネラル野菜・ぼけしらずとして出荷されています。
土の浅い畑に斜めに植え、ストレスを与えることで、軟らかさと甘みが増すという曲がりねぎは、主に東北地方で栽培されています。
まっすぐな野菜を見慣れた目には、見事に曲がったねぎが新鮮に映ります。
甘くて軟らかい味にちなんで、岩手県では「やわらか美人」という名前で出荷しています。
全国的にも珍しいのが赤ねぎ。
茨城県では在来種を改良し、オリジナル品種 「ひたち紅っこ」 を開発しました。
キレイな赤紫色と軟らかい肉質を生かして、サラダや薬味に使ってみたいねぎです。
「下仁田ねぎの白い部分がもっと長ければいいのに」 という願いに応えたのが、加熱すると甘みとコクが増す下仁田ねぎと、白い部分が長い根深ねぎを交配させた 「上州なべねぎ」。
鍋はもちろん、焼きねぎにも適しています。
ねぎに含まれるアリシン(硫化アリル)には、血行を促し、体を温める作用があります。
寒さが本格化した今の時期、積極的にとりたい食材です。
「 薩摩芋 (さつまいも) 」
焼きいもがおいしい季節になりました。
もともと甘みを持つさつまいもですが、焼きいもにすると、どうしてあんなに濃厚な甘みになるのでしょうか?
甘みのもとになるのは、さつまいもに含まれるでんぷんです。
でんぷんがゆっくり加熱されると、βアミラーゼという酵素の働きによって、麦芽糖へと変化し、甘く感じられるのです。
じっくりと火を通すから焼きいもが甘いわけですね。
このように、さつまいもの甘みをより引き出すには、オーブンで焼いたり、蒸し器で蒸したり時間をかけることが必要です。
短時間で加熱する電子レンジでは、βアミラーゼが働く時間が短いので、甘みが十分に出ません。
しかし最近、電子レンジで調理しても甘く仕上がる、その名も「クイックスイート」と呼ばれる新種のさつまいもが登場しました。
新しいタイプのでんぷんを含むので、従来品種に比べ短時間で甘みが出るとのこと。
時間をかけずに、焼きいものような、しっかりとした甘さが得られるとなれば、これから人気が出るかもしれません。
さつまいもを使った料理は、煮物からデザートまで、実にバリエーション豊富。
甘煮、きんぴら、いためもの、そして炊き込みご飯。ほくほくの食感と甘みを楽しんでみてください。
「 木 の 芽 」
料理にすがすがしい香りと緑の彩りを添える木の芽は、「小粒でピリリと辛い」山椒(さんしょう)の若芽。
ピリリと辛いだけあって、英名はジャパニーズ・ペッパーと言います。
縄文時代の土器から山椒が発見されており、はるか昔から日本人に用いられていたようです。
栽培されるようになったのは明治以後で、それまでは山野に自生するものを摘み取って使っていました。
山椒の葉には独特の芳香があり、実にはさらにピリリとした辛みが加わります。
黄色い花をつける「花山椒」は汁ものの香りづけに、熟す前の青い実である「実山椒」はゆでて佃煮にするほか、熟した実の皮を粉にした「粉山椒」はうなぎのかば焼きに欠かせませんね。
また、山椒の木は堅いので、すりこ木に使われています。
春の料理の香りづけと彩りに欠かせない木の芽は、あしらいものとしてトッピング的な役割が多いのですが、木の芽を主役にした郷土料理もあります。
身欠きニシンとたっぷりの木の芽を酢じょう油に漬けた、福島県会津地方の「ニシンの山椒漬け」。
木の芽が腐敗を防いで保存性を高めるのと同時に、すがすがしい芳香により、ニシンの生臭さを消し、ご飯にもお酒にも合う一品に仕上がっています。
酢の効果により、ニシンの小骨がやわらかくなり、魚のたんぱく質のほかに骨のカルシウム分までとることができます。
ニシンの山椒漬けは、家庭ごとに少しずつ味付けが異なるものの、どこの家にも「ニシン鉢」という専用の漬け物鉢があると言われるほど、親しまれている郷土料理なのです。
「 韮 (にら) 」
にらは『古事記』や『万葉集』にも登場する、歴史の古い野菜。
東アジアの各地に自生し、中国では紀元前から食べられていたようです。
日本には中国から伝わり、9〜10世紀ごろから栽培されていたと言われており、体を温めるための薬草として用いられたとか。
広く栽培されるようになったのは、明治以降で、第二次世界大戦後、中華料理が身近なものになって、家庭の食卓に普及しました。
にらはβ‐カロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、カルシウム、鉄などを多く含む緑黄色野菜です。
特に、体内でビタミンAに変わるβ‐カロテンが豊富で、100g(にら1束見当)で1日に必要なビタミンAをとることができます。
強い生命力を持つにらは、収穫してもすぐに新芽が出るのですが、最初に収穫される一番芽(春にら)は、肉厚でやわらかく、おいしいと言われています。
にらは、いためたり、ギョーザやスープの具にしたりすることが多いと思いますが、やわらかい春にらは「おひたし」にするのもオススメ。
シャキシャキした食感が残るくらい、30秒ほど、さっとゆでるのがいいでしょう。
にらに含まれるビタミンB1は、糖質を分解、エネルギーに変える働きをし、さらに、ニオイ成分である硫化アリルがビタミンB1の吸収を促進します。
つまり、にらは、ビタミンB1と硫化アリルを両方含んでいるので、疲労回復効果が高いのです。
新生活がスタートし、緊張した日々を送っている方も多いことでしょう。
おいしい春にらで疲れを癒やしませんか?
「 スイートコーン 」
日本では、生のとうもろこしを焼いたり、ゆでたりして食べることが多いので、スイートコーンと呼ばれる甘味種が好まれています。
この甘みの強いスイートコーンの実は、種(タネ)としては完全に熟していないので、農林水産統計では「未成熟とうもろこし」と区分されています。
成熟して脱穀したとうもろこしは「穀類」、熟す前の実を食べるスイートコーンは「野菜」ということになります。
スイートコーンは「鍋に湯をわかしてから採りに行け」ともいわれるように、鮮度が低下しやすい作物です。
栄養分を逃がさず、おいしく味わうには、早く食べるのが一番。
農業研究者の相馬 暁氏は、上手な保存方法について聞かれると「すぐにゆでて、胃袋にしまっておくこと」と答えることにしていたそうです。
今すぐ胃袋にしまえない場合は、なるべく早くゆでるか、蒸すなどして、ラップに包んで冷凍しましょう。
また、すぐに加熱調理できない場合は、皮付きのまま冷蔵庫の野菜室に立てておくことをオススメします。
たとえ一晩でも、立てておくか、横に寝かすかで、糖度に差が出るといわれているからです。
とうもろこしは、風で倒されても、みずから立ち上がる背地性(植物が重力に逆らって上に折れ曲がる性質)があるため、寝かしておくと、立とうとして、エネルギーとなる糖分を消費して、甘みが低下してしまうのだそうです。
最近では、より糖度を高めた「味来(みらい)」「ゴールドラッシュ」「おひさまコーン」「サニーショコラ」といった新種も登場しています。
生食できるものもあり、トマト同様フルーツ化が進んでいる野菜として注目されています。
「 水 菜 」
京都の風土で育てられ、独自の食文化を支え、発展してきた京野菜。京都の食卓を彩るだけでなく、
他府県へも出荷され、広く知られるようになりました。
中でも水菜は、サラダに、鍋物にと、すっかり身近になった感があります。
水菜は年間を通じて栽培されていますが、11〜3月の寒い時期に旬を迎えます。
京都では「八百屋の店先に水菜が並ぶと冬本番」などと言われる、代表的な冬の京野菜です。
かつては肥料を使わず、畑の畝(うね)に水を引いて土と水だけで栽培していたことが、その名の由来と言います。
昔から肉や魚の臭みを消す作用があるとされ、鯨肉を使った関西の伝統料理「はりはり鍋」に欠かせないものでした。
口に入れるとハリハリと音を立てるような、水菜のみずみずしい食感から「はりはり鍋」と呼ばれるようになったとも言われます。
鍋物に入れる野菜としての人気もさることながら、シャキシャキとした食感が好まれ、最近ではサラダに使われることが多く、コンビニエンスストアの総菜や飲食店のメニューにも登場するほどポピュラーに。
こうしたサラダ需要の増加を受けて、生食向きの「サラダ水菜」も登場しました。
都道府県別の生産量は茨城県がトップ、第2位の京都府を大きく引き離しています。
西から東へ、地方区から全国区となった水菜。食感が好まれただけでなく、洗ってザクザク切るだけで、サラダにも鍋物にも使えるといった手軽さに、人気の秘密があるように思います。
「 パプリカ 」
パプリカは、ピーマンを大きくした形で、ピーマンより果肉が厚くて甘みが強いのが特徴です。
鮮やかな色は、料理に華やかな彩りを添えてくれます。
おなじみの赤、黄、オレンジのほかに、緑、紫、白、茶、黒があります。
パプリカはビタミンCの含有量が多く、普通のピーマンに比べて赤はその2倍、オレンジは3倍近くになります。
β‐カロテンも同様に豊富で、オレンジには普通のピーマンの20倍近くもの量が含まれています。
パプリカに多く含まれているβ‐カロテンは、油と一緒に摂取すると吸収が高まるので、食感を残してさっといためるのがオススメ。
熱に弱いとされるビタミンCですが、パプリカは果肉が厚いため、加熱してもビタミンCが壊れにくいという利点があります。
和・洋・中・エスニック、どんなテイストにも合うので、飽きずに食べられる野菜ではないでしょうか。
また、パプリカの甘みを活かし、果物と一緒にジュースにするのもよいでしょう。
ジュースにすると、たくさんの量がとれます。
特に、赤、黄、オレンジはおいしいジュースになりますよ。
パプリカは水気に弱く、水分があるとすぐに傷んでしまうので、水分をよくふき取ってからビニール袋などに入れて、冷蔵庫の野菜室で保存します。
調理の際にカットしたものが残ってしまった場合は、種から腐ってしまうので、種と白いワタを取り除いてからラップに包んで保存しておきましょう。
角切りや細切りにすれば、生のまま冷凍保存ができますよ。
「 レ タ ス 」
シャキシャキとさわやかな歯応えが、おいしいレタス。
古代エジプト時代からすでに食べられていたと伝えられる、歴史の古い野菜です。
1年を通じて栽培されており、夏の高原レタスが有名ですが、高冷地ではない多くの地域では、春に旬を迎えます。
春レタスの生産量が最も多いのは茨城県で、レタスの年間生産量でも、長野県に次いで第2位となっています。
キャベツの場合は、葉の巻きが適度にゆるく、手にしたときに、弾力のあるものがよいと言われています。
そのため、レタスもついつい重いほうを選んでしまいがちですが、キク科のレタスは、アブラナ科のキャベツとは逆に、同じ大きさならば、軽いほうが葉はやわらかく、おいしくいただけます。
保存する際は、芯をくりぬき、その中に湿らせたペーパータオルを詰めてからポリ袋に入れ、冷蔵庫にしまうと長持ちします。
握った手で芯を軽くたたいてから、くるっとひねると、簡単に芯が取れます。
レタスは包丁で切ると、断面が茶色くなり、金気(鉄分)が出るので、手でちぎりましょう。
春レタスは、3〜5月にかけて収穫されますが、レタスはもともと暑さに弱いため、あまり気温の上がらない4月ごろのものがおいしいと言われています。
サラダなど、生で食べることが多いと思いますが、いためたり、スープに入れたり、加熱すると甘みが増し、量もたくさん食べられます。
加熱する際は、レタスのシャキシャキ感を損なわないよう、手早く調理してくださいね。
生でも、加熱してもおいしい春レタス、旬の味を楽しんで!
「 ブロッコリー 」
サラダに、付け合わせに、いため物に、食卓にのぼる回数の多いブロッコリー。
輸入ものを含めると1年中出回っていますが、国産物は11月〜2月ごろが旬とされています。
ブロッコリーの和名はミドリハナヤサイ(緑花野菜)やメハナヤサイ(芽花野菜)。
その名が示す通り、私たちが食べているのは、花が咲く前のつぼみの集まりで、そのまま置いておくと、黄色い花が咲きます。
ブロッコリーをうっかり冷蔵庫に入れっ放しにすると黄色くなってしまうのは、そのせいなんですね。
皆さんはブロッコリーの茎、捨てずに食べていますか? 茎もつぼみと同じくらい栄養があり、甘くておいしいので、残さず食べましょう!
硬さが気になるのなら、薄く切って調理するのがオススメです。
この茎のおいしさに注目した、新種のブロッコリーがあるのをご存じですか?
スティックセニョール、またはスティックブロッコリーという名前で売られ始めています。
グリーンアスパラのような細長い茎に小さめのつぼみがついていて、茎は味も食感もアスパラに似ているので、アスパラ風味のブロッコリーと評する人もいます。
スティックセニョールは、ブロッコリーと中国野菜のカイラン(芥藍)を交配させたもの。
カイランは、ブロッコリーと同じくキャベツの仲間で、開花前のつぼみ、茎、若葉を食します。
繊維が少なく、食感はアスパラ、味はブロッコリーに似ていると言われています。
ブロッコリーのビタミンCの含有量は野菜の中でもトップクラス。
粘膜や皮膚を保護するカロテンも豊富なので、寒い季節の風邪予防にぴったりです。
「 林 檎 (りんご) 」
りんごは、9月から出回り始め、旬となる品種を変えながら、翌年の春までおいしく食べられる果物です。
現在、栽培されている主な品種は、 [ふじ]、 [王林(おうりん)]、 [つがる]、 [ジョナゴールド]、 [紅玉(こうぎょく)]、 [千秋(せんしゅう)] などで、皆さんにもおなじみでしょう。
最近の品種といえば、つがると千秋を交配させた [秋映(あきばえ)]、 ふじとつがるを交配させた [シナノスイート]、 ゴールデンデリシャスと千秋を交配させた [シナノゴールド] でしょうか? これら3品種は、いずれも長野県で開発されたことから、「シナノ3兄弟」 と呼ばれているそうです。
ちなみにアップル社製のパソコン、マッキントッシュはりんごの品種名。
マッキントッシュの和名は 「旭」 で、さわやかな酸味と薄い皮が特徴ですが、日持ちしないため、生産量が減り、現在ではほとんど出回らなくなっています。
りんごは、食物繊維、カリウム、カルシウム、ビタミンC などを含み、「1日1個のりんごは医者を遠ざける」 と言われるほど、体によい食べ物として知られています。
りんごに豊富な ペクチン(食物繊維の一種) には、腸の働きを正常化する作用があるので、便秘のときも、下痢のときも、りんごをとるといいです。
また、このペクチンは、アレルギー疾患の予防に有効だという報告もされています。
花粉が飛散し始め、アレルギーが気になる季節、1日1個のりんごを試してみてはいかがでしょうか?
「 冬 の梨 」
冬においしい 「にっこり」 という梨をご存じですか?
栃木県農業試験場で、晩生種 「新高(にいたか)」 と中生種 「豊水」 を交配して育成され、1996年に「にっこり」 の名で品種登録されました。
親しみやすい名前の由来は、栃木県を代表する観光地 「日光」 と、梨の音読みである 「り」 または中国でナシを「リー」 と呼ぶことを組み合わせたものだそう。
主な和梨は9月ころから収穫が始まりますが、 「にっこり」 の収穫時期は10月下旬〜11月。
しかも日持ちが大変いいので、室温 (冷暗所保管がオススメ) でお正月ごろまでおいしく食べられるという、画期的な梨なのです。
もうひとつの特徴はその大きさ。
1玉700g〜1kgもあり、おなじみの 「幸水」 と比べると、2〜3倍あります。
大玉にありがちなガリガリした果肉ではなく、軟らかでジューシー、甘みもしっかり。
大玉で糖度の高い 「新高」 と、糖度と酸度のバランスが良く、軟らかくて果汁の多い 「豊水」、両方の長所を受け継いでいます。
3年ほど前から香港へ輸出をスタートし 「丸くて黄色く大きなものは、縁起がいい」 として、人気を呼んでいます。
日本でも、大玉で日持ちがいいことから、年末年始の贈答用としての需要が伸びているそうです。
冬の寒い日、暖かい部屋で梨を楽しめるのも、農業技術発展のおかげですね!
「 枇 杷 (びわ) 」
初夏にオレンジ色の果実がたわわに実るびわ。
いつが旬なのかわからないほど、年間を通してさまざまなフルーツが出回るなか、びわは今では珍しく季節感のある果物です。
ハウス栽培ものも増えつつありますが、露地ものの出荷時期は5月〜6月と、とても短いため「旬」を強く感じさせてくれます。
びわは種が大きく、食べられる部分が少ないと思われがちですが、『五訂増補日本食品標準成分表』によると、
可食部分は70%と、りんごや梨の85%、温州みかんの80%には劣るものの、バナナ、すいか(共に60%)、メロン(50〜55%)より高く、廃棄部分が少なめの果物といえます。
専門家によれば「メロンやバナナは収穫後もどんどん熟成していきますが、びわは収穫されたら、その後どんなにおいても熟れることはない」そうです。
となれば、できるだけ熟したものを求めて、早く食べるのがベスト!
果実はふっ くらとし、果皮はハリとツヤがあり、ヘタがしっかりとついており、表面の産毛が取れていないものがおいしいびわとされています。
冷蔵庫に入れておくと、ヘタの部分が黒ずんできて、実はかたくなります。
冷たいびわが食べたい場合でも、冷蔵庫で冷やすのは1〜2時間にとどめた方がいいでしょう。
「 さくらんぼ 」
初夏の味覚、さくらんぼ。
日本のさくらんぼを代表するのが、高級ブランドとして知られている「佐藤錦(さとうにしき)」ではないでしょうか。
大正時代に山形県の佐藤栄助氏が開発したのが、その名の由来といわれています。
佐藤錦のおひざもと、山形県は、さくらんぼの生産量全国トップで、さくらんぼが「県の木」に指定されています。
また、新しい品種として注目されている「夢あかり」。
大きさは9〜10gと、佐藤錦よりやや大きく、糖度が16〜20度と甘く、酸味も適度にあり、おいしいと評判です。
肉質が硬く、長期間樹上に結実していても、過熟になりにくく、貯蔵性に優れているのが特徴。
氷温貯蔵で、お正月にさくらんぼが食べられるのだとか。
「鮮度が落ちやすく日持ちしないさくらんぼ」。
そんなイメージがふっしょくされそうです。
さくらんぼは、栄養面でもなかなか優秀です。
主成分は糖質ですが、むくみ解消に効果のあるカリウム、貧血を改善する葉酸も含んでいます。
さくらんぼに含まれる「ソルビトール」は、虫歯予防効果のある天然甘味料として知られていますが、
おなかの調子を整え、便秘を和らげる作用もあるとされています。
また、さくらんぼの種には、温度を保つ効果があり、ヨーロッパでは枕の材料として古くから親しまれています。
「チェリーストーンピロー」と呼ばれ、今では、電子レンジで温めたり、冷蔵庫で冷やしたりして、手軽に使えるようになっているようです。
さくらんぼの種入り枕を使うと、何だかおいしい夢を見られそうですね。
「 ラ・フランス 」
ヨーグルト、ゼリー、アイスクリーム、キャンデー、ガム、チョコレートといった食べ物から、
紅茶、酎ハイ、カクテルなどの飲料まで、ラ・フランス風味の飲食物をよく目にします。
いまや人気のフルーツフレーバーのひとつで、洋ナシといえばラ・フランスといった感がありますね。
ラ・フランスはその名のとおり、フランス原産の洋ナシで、明治時代に日本に伝わりました。
「そんなに昔からあったの?」 と驚く方も多いかもしれません。
果物は一般に、完熟を待って収穫したものを新鮮なうちに食べるのがおいしいとされますが、洋ナシ種は、木の上ではおいしく熟しません。
木から離れてから成熟するので、収穫後、日数をかけて追熟(ついじゅく)させることが必要。
ラ・フランスが食卓に登場するようになるまで時間がかかったのは、この追熟処理の難しさが一因と言われています。
「1週間待っても全然軟らかくならない」そんな経験のある方、冷蔵庫にずっと入れていませんでしたか?
ラ・フランスの追熟の適温は15〜20度とされます。
紙袋などに入れて適温くらいの室温に置き、軸の周辺が少し軟らかくなって香りが強まったら食べごろ。
冷蔵庫で1〜2時間ほど冷やしていただきましょう。
生産量のトップは山形県で、全国の出荷量の8割近くを占めています。
11〜12月にかけて多く出荷されるラ・フランス、まさに今が旬です!
「 トロピカルフルーツ」 (1)
鮮やかな色や変わった形、エキゾチックな香りや味わいが魅力のトロピカルフルーツ。
その種類は豊富です。
中でも近年人気が高まってきているマンゴー。
マンゴーはマレー半島からインドが原産とされ、品種が多いことでも知られています。
形がペリカンのくちばしに似ていることから名付けられたのが、黄色い 「ペリカンマンゴー」 で、主にフィリピンやタイから輸入されています。
一年を通じて出荷されるため価格が手ごろで、スーパーなどでもよく見かけますね。
ほのかな酸味があり、繊維質が少なく、滑らかな舌触りが特徴です。
「アップルマンゴー」も食べる機会の多い種類。
りんごのような色合いの皮、強い香りが特徴で、オレンジ色の果肉は濃厚な甘みがあります。
主な輸入国はメキシコ、ブラジルで、沖縄県や宮崎県などの国産マンゴーのほとんどがこの品種です。
そのほか、主にオーストラリアで栽培されている「ピーチマンゴー」、主にアメリカのカリフォルニアで栽培されている「グリーンマンゴー」という品種もあります。
前者は、その名が示すとおり、桃のようなピンク色の皮に包まれており、濃厚でとろけるような味わいが特徴です。
後者は、熟しても皮が色づかず、追熟(ついじゅく:収穫後、一定期間置いて完熟させること)すると緑色が一段と鮮やかになる、まさにグリーンのマンゴー。
黄色い果肉はほのかな酸味とさわやかな甘みがあります。
マンゴーは、果物の中でもβ‐カロテンの含有量がトップクラスで、ビタミンCや食物繊維も豊富です。
表面に少しシワが寄り、香りが強く感じられたら食べごろ。
未熟なものは常温で置いておき、追熟させてから食べましょう。
「 トロピカルフルーツ」 (2)
今回はパイナップルとパパイアについて。
季節を問わず一年中輸入されて出回っている、おなじみのパイナップル。
最近では沖縄県産などの国産品も入手しやすくなりましたね。
丸ごとのパイナップルを買ってきたら、まず軍手などをはめて葉の根元を握り、手前に回します。
数回ねじって回せば、簡単に葉がはずれます。
次に葉の根元部分と底部を切り落とし、パイナップルを立てて、皮の内側にナイフを入れて皮をはずします。
最近のものは芯(しん)までやわらかいので、果肉はすべて食べられます。
葉の根元部分から底へ向かうほど甘みが強いので、食べ比べてみてはいかがでしょうか。
たんぱく質分解酵素「ブロメライン」を含み、胃酸の分泌を促して消化を助けるので、肉・魚料理のあとのデザートにもぴったりです。
また、パイナップル、マンゴーに次いで、よく知られるトロピカルフルーツはパパイアではないでしょうか。
熟したものは「果物」、未熟なものは青パパイアと呼ばれる「野菜」と、2つの顔を持っています。
東南アジアでは、青パパイアを野菜として使う国が多く、タイでは青パパイアをせん切りにし、唐辛子、ニンニク、ナンプラー、ライムなどで味つけしたサラダ「ソムタム」が有名です。
日本でも沖縄では、青パパイアをせん切りにしていためたり、サラダにしたり、野菜として使っています。
産後の体力を回復し、母乳のもとである血液をきれいにして血行を促すので母乳がよく出るようになると昔からいわれており、産後の女性に勧めるのだとか。
沖縄では、パパイアはゴーヤーと並ぶ健康野菜なんですね。
「 トロピカルフルーツ」 (3)
白く柔らかい果肉がジューシーで、上品な甘みが特徴の「マンゴスチン」。
冷凍ものが主流ですが、2003(平成15)年に生果の輸入が解禁され、現在はタイなどから輸入されています。
マンゴスチン、マンゴーなどとともに世界三大美果に数えられているのが「チェリモヤ」。
ゴツゴツとした外見から想像できないほど、果肉は柔らかく、カスタードクリームのような濃厚な味わいが特徴です。
「釈迦頭(しゃかとう)」という珍しい名前のトロピカルフルーツも、チェリモヤと同様にまったりとした甘みがあります。
砂糖をかむようなジャリジャリとした食感から、英語では「シュガーアップル」と呼ばれています。
チェリモヤと釈迦頭を掛け合わせて生まれた新種フルーツが「アテモヤ」。
その強い甘みは糖度20度以上もあり、「森のアイスクリーム」という異名があるほど。
アテモヤの皮と種を除き、少量の牛乳とともにミキサーにかけてから、冷凍庫で冷やして食べてもおいしいです。
糖類を加えなくても甘さ十分、まさに天然のアイスクリームといった感じですね。
鮮やかな赤い果皮が印象的な「ピタヤ」。
竜の目に似ていることから「ドラゴンフルーツ」とも呼ばれます。
赤い果皮に半透明白色の果肉を持つ「ホワイトピタヤ」、赤い果皮に赤紫色の果肉を持つ「レッドピタヤ」などの種類があり、どれもさっぱりとした甘みで、ドラゴンフルーツというワイルドな名前と反して、味わいは繊細です。
ごまのような黒い種がたくさん入っていますが、気にせずに食べられます。
この夏は、新顔のトロピカルフルーツにトライしてみませんか?
「 メープルシロップ 」
「メープルシロップ」は、サトウカエデ(シュガーメープル)という落葉高木の樹液を煮詰めて濃縮したもの。
樹液を煮詰めることにより、メープルシロップ独特の風味や琥珀(こはく)色の色合いが得られるのです。
樹液を採取する時期が遅くなるにつれ、色が濃くなり、風味も濃厚になっていきます。
エクストラライト、ライト、ミディアム、アンバー、ダークに格付けされており、採取シーズン(3〜4月ごろ)最初の1週間くらいまでにとれた、いわば一番絞りのエクストラライトは最上級品とされています。
色は薄く、雑味のない、繊細な風味が特徴。
ライトはあっさりとした風味。
ミディアムは最もポピュラーで、日本で売られている多くの製品がこのタイプです。
アンバーは色が濃く、濃厚でクセのある味わい。
ダークは主にタバコのフレーバーに使われているそうです。
メープルシロップは砂糖やはちみつに比べると、カロリーが低く、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルが豊富です。
メープルシロップの水分を抜いて粉末にしたのが「メープルシュガー」。
少量でもメープルの風味がつけられるので、シロップでは甘みが弱いかなというときに使うと便利です。
そして、メープルシロップを濃縮したのが「メープルバター」。
バターといっても脂肪分はありません。
メープルクリームとも呼ばれるようにリッチなクリームタイプで、甘み、風味ともに濃厚。
トーストに塗るのにぴったりです。
シロップ、シュガー、バターをレシピに合わせて使い分けてみてはいかがでしょうか?
「 干 し柿 」
干し柿は、仕上げ方法によって、あんぽ柿、ころ柿(枯露柿・転柿)、串(くし)柿、巻柿など、異なる呼び名があり、干し加減や形、味わいも異なります。
串柿は1本の竹ぐしに柿を10個刺して干したもので、「剣」を表し、「鏡」を表す餅、「玉」を表すだいだい(みかん)と共に、
三種の神器に見立てた縁起物として、主に関西地方で正月の飾り物に使われています。
巻柿は、へたと種を除いた干し柿を重ねて巻き、わらで包み、縄で巻き上げたもの。薄く切ってお茶受けなどとして楽しみます。
主に出回っているのは、あんぽ柿と枯露柿です。
中がゼリーのように軟らかいのが、あんぽ柿。
水分量は約50%といいますから、ちょうど生の柿が半分になった感じです。
より乾燥が進んだころ柿の水分量は約25〜30%、柿の糖分が結晶して表面が白くなっているのが特徴です。
干し柿の原料となる渋柿の渋みは、シブオールなどの水溶性タンニンで、ポリフェノールの一種。
これが果実の中で溶けた状態だと強い渋みを感じますが、干すことで、タンニンが水溶性から不溶性に変わり、渋みを感じなくなるのだそうです。
干し柿は栄養も豊かです。
体内でビタミンAに変わり、粘膜を強くし、皮膚を潤すβ−カロテンは、生柿の約2〜3倍も豊富に含むと言われていますし、食物繊維もたっぷり!
また、発ガン抑制効果が報告されているβ(ベータ)クリプトキサンチンも、温州みかんほどではありませんが、多く含まれています。
「柿が赤くなると、医者が青くなる」という例えは干し柿にも当てはまりますね!
「 日本茶 」
新茶がおいしい季節ですね。
皆さんは日本茶(荒茶)の生産量ベスト3をご存じでしょうか? ナンバー1は、茶どころ、静岡県。
第2位は知覧(ちらん)茶で知られる鹿児島県、そして
第3位は三重県。
三重県の名産品といえば、松坂牛や伊勢えびが有名ですが、意外にも全国有数の茶どころなのです。
伊勢茶の歴史は古く、空海が唐で授かった製茶法を、四日市市水沢(すいざわ)にある寺の僧が伝承し、お茶の樹を植えたのが始まりと伝えられています。
日本におけるお茶の栽培は、南は沖縄、北は秋田まで広範囲で行われています。
茶栽培の北限は秋田県(檜山茶)といわれますが、そのほかの東北地方では、岩手県(気仙茶)、宮城県(桃生茶)でも生産されています。
ただ、その大部分が地場で消費され、商品として全国に流通することは少ないのが現状。
商用としての生産は、採算の関係から茨城県(奥久慈茶、猿島茶)・新潟県(村上茶)以南とされています。
日本各地の生産地に思いをはせて、お茶をいただくというのもまた楽しいのではないでしょうか!
「 スペシャルティ コーヒー 」
ワインが、ブドウの品種、産地、作られた農園など 「氏素性(うじすじょう)」 が問われるように、コーヒーも生産者の顔が見えるものが注目されつつあります。
コーヒー豆の種類は、主に生産地で分けられていますが、名称は国名 (ブラジル、コロンビアなど)、山域 (ブルーマウンテン、キリマンジャロなど)、栽培地 (マンデリン、コナなど)、積み出し港(モカ)など、さまざま。
そこで最近では品種・産地・農園はもちろん、栽培方法・精製方法・輸送・保管方法までを指定した高品質なものを差別化して、スペシャルティコーヒーと呼んでいます。
米国スペシャルティコーヒー協会やヨーロッパスペシャルティコーヒー協会などが、スペシャルティコーヒーの定義付けを整えているところで、
現時点ではまだ世界基準は確立されていないようですが、個性を明確にしたコーヒーが楽しめるのはうれしいことですね。
ワインやお茶と同様、コーヒーにも幻の逸品と称されるものがあります。
焼きいもがおいしい季節になりました。
もともと甘みを持つさつまいもですが、焼きいもにすると、どうしてあんなに濃厚な甘みになるのでしょうか?
甘みのもとになるのは、さつまいもに含まれるでんぷんです。
でんぷんがゆっくり加熱されると、βアミラーゼという酵素の働きによって、麦芽糖へと変化し、甘く感じられるのです。
じっくりと火を通すから焼きいもが甘いわけですね。
このように、さつまいもの甘みをより引き出すには、オーブンで焼いたり、蒸し器で蒸したり時間をかけることが必要です。
短時間で加熱する電子レンジでは、βアミラーゼが働く時間が短いので、甘みが十分に出ません。
しかし最近、電子レンジで調理しても甘く仕上がる、その名も「クイックスイート」と呼ばれる新種のさつまいもが登場しました。
新しいタイプのでんぷんを含むので、従来品種に比べ短時間で甘みが出るとのこと。
時間をかけずに、焼きいものような、しっかりとした甘さが得られるとなれば、これから人気が出るかもしれません。
さつまいもを使った料理は、煮物からデザートまで、実にバリエーション豊富。
甘煮、きんぴら、いためもの、そして炊き込みご飯。ほくほくの食感と甘みを楽しんでみてください。
それは、「コピ・ルアック」というもの。
これは、真っ赤に熟したコーヒーの実を食べた東南アジアに生息するジャコウネコ(麝香猫)の排せつ物から取り出した、未消化のコーヒー豆のこと。
排せつ物を洗浄したあと精製したという驚きのコーヒーなのです。
ジャコウネコの腸内の消化酵素の働きや、腸内細菌の発酵によって、独特の香味がコーヒーに加わるのだとか。
ほろ苦いキャラメルのようだと評する人も。
ジャコウネコの数自体が減ってきている現在、なかなか手に入らない一品なのだそうですよ。
「 鯛 (タイ) 」
鯛(タイ)と名の付く魚は、200種以上もあると言われています。
その中で、魚類分類上でタイ科とされているのは、マダイ、クロダイ、チダイ、キダイなど、極わずか。
アマダイ、イシダイ、キントキダイ、エボシダイ、キンメダイ、アコウダイ、マコウダイなどは、タイ科ではないのです。
一般に鯛と言うと、真鯛(マダイ)を示すのではないでしょうか。
真鯛は、古来より「百魚の王」として尊ばれ、祝いの席に欠かせないものでした。
縄文人が真鯛を食べていたことが、貝塚から出た骨により、明らかになっているそうです。
真鯛を使った料理はいろいろありますが、米に真鯛を丸ごと載せて炊き込む「鯛めし」がお好きな方も多いことでしょう。
愛媛県には、2つの「鯛めし」があります。
東予地方では、全国的になじみ深い前述の「鯛めし」が食べられていますが、南予地方では「ひゅうがめし」とも呼ばれる、少し厚めに切った真鯛の刺身を卵の入ったダシじょう油と薬味にからめ、ご飯に載せていただく、ぜいたくな卵かけご飯のような「鯛めし」が郷土料理として親しまれています。
真鯛のほか、アジで作られることも多く、カツオやマグロなどが用いられることもあります。
新鮮な真鯛の刺身と、生卵にダシじょう油、薬味、そして熱々のご飯が一体となった、味わい深い愛媛県南予地方の「鯛めし」、ご家庭でもいかがですか?
「 蟹 」
日本で食べられているカニは主に、毛ガニ、タラバガニ、ズワイガニ。
甲羅が毛に覆われた毛ガニは、北海道を代表する味覚のひとつで、カニ味噌のおいしさで知られています。
タラの漁場で取れることからその名が付いたというタラバガニは、足に身がぎっしり詰まっており、高級缶詰の材料としても知られていますね。
実はタラバガニはヤドカリの仲間で、足とハサミを合わせて4対8本(カニは5対10本)しかありません。
最近、タラバガニによく似たアブラガニもよく見かけます。
タラバガニと比べると若干味は劣るようですが、その分、安価です。
タラバガニ、アブラガニのカニ味噌は食用ではないので、注意しましょう。
日本海の冬の味覚、何度も脱皮を繰り返して大きく成長したズワイガニ。
福井では「越前ガニ」、山陰地方では「松葉ガニ」、京都では「間人(たいざ)ガニ」など、水揚げされる場所によって呼び名が異なり、ブランド化されています。
これらはいずれも、雄のズワイガニの呼称です。
雌ガニはズワイガニとはいわず、福井では「セイコガニ」、石川では「コウバコガニ」、山陰地方では「親ガニ」「セコガニ」と呼ばれます。
雌ガニは1年間卵を抱いた後、脱皮をせずに、すぐ次の産卵をするため、雄の半分ほどの大きさしかありません。
雄に比べると身入りは少ないのですが、内子(甲羅の中に入っている未受精の赤い卵)と外子(腹に抱いている受精した卵)は独特の旨みがあり、珍味とされています。
「 鮟 鱇 (アンコウ) 」
「東のアンコウ、西のフグ」 と言われるほど、関東地方では人気の食材であるアンコウ。
春に産卵期を迎えるアンコウは、冬の間に栄養を蓄えるため、12〜2月ごろが旬と言われています。
アンコウの身は、ほとんど脂が含まれておらず、淡白で低カロリー。
アンコウの肝であるアンキモには、血液をサラサラにする作用をもつとされる脂肪酸、
“エイコサペンタエン酸(EPA)”と “ドコサヘキサエン酸(DHA)” がふんだんに含まれています。
アンコウの身は水分が多くぐにゃぐにゃで、皮もたるんでぬるぬるしており、まな板の上で切ることが難しいので、「つるし切り」という独特の方法でさばきます。
ぶら下げた鉤(かぎ)にアンコウの下アゴを引っかけてつるし、口から水をあふれるまで入れます。
そうすることで、水が重し代わりになりアンコウが安定し、内臓まで傷をつけずにさばくことができます。
アンコウは大きい骨や腸以外、ほとんどの部位を食べられます。
皆さんが好きなアンコウ料理は何ですか?
アンコウの人気料理といえばなんといっても鍋ですが、「どぶ汁」 と言われる、だしや水を入れずアンコウや野菜の水分のみ、味噌仕立てにアンキモを溶かして煮込む素朴で濃厚な漁師料理や、
「とも酢あえ」といって、キモを焼いた味噌にすり込んで甘酢と合わせたタレに、身や皮をつけるシャレた食べ方などもあります。
お酒のおつまみとしても人気のアンキモは、皮膚や粘膜、髪、目の働きなどを正常に保つと言われるビタミンAを多く含みます。
忘年会や新年会でおいしいものを食べる機会が増える季節。
体によい脂肪を含むアンコウも取り入れてみてはいかがでしょうか。
「 牡 蠣 」
牡蠣は、たんぱく質をはじめ、タウリン、グリコーゲン、ビタミン類、カルシウム、亜鉛、鉄などをバランスよく含むことから「海のミルク」と言われるほど栄養豊富です。
牡蠣の栄養素のなかで注目したいのが、「グリコーゲン」。
グリコーゲンは、動物デンプンとも呼ばれるブドウ糖の一種。
肝臓や筋肉組織に蓄積されて、スポーツなど活動する際のエネルギー源となります。
このグリコーゲンを多く含む牡蠣は、「滋養強壮」にも効果があると言われています。
日本では、牡蠣フライ、カキの土手鍋・網焼きや牡蠣ご飯など、食べ方もさまざま。
世界的にも食べられている貝類で、生の貝類を食べる習慣のない国でもカキは例外で、フランスなどにも「生牡蠣」があります。
ところで、緑色をした牡蠣をご存じですか? 牡蠣の養殖が盛んなフランス西海岸のマレンヌ・オレロン地方では、出荷前のカキを海水の池に移します。
その池に漂っている珪藻を牡蠣が食べることで、身が緑色に染まっていくのだそうです。
欧米では 「英語のつづりにRがない月(5〜8月)は牡蠣を食べるな」 と言われるように、
日本でも 「花見過ぎたら牡蠣食うな」 などと言われています。
残り少ない牡蠣の季節を存分に楽しんでくださいね。
「 桜 え び 」
桜えびの名は、水揚げされると、透明な身がすぐにピンク色になることから、付けられたそうです。
その美しさから「海の宝石」とも称されています。
桜えびは、世界的にも希少な生物として知られ、国内では静岡県の駿河湾だけで漁獲されています。
湾に注ぐ3つの大きな川(富士川・安倍川・大井川)から運び込まれるプランクトン、急に深くなる海底など、駿河湾は桜えびの生息に絶好な環境です。
昔は一年中、漁獲していましたが、現在は、3月下旬〜6月上旬くらいまでの春漁と、10月下旬〜12月下旬くらいまでの秋漁に限っています。
漁が始まったのは明治以降のこと。
漁師が誤って網を海底に沈めてしまい、引き上げたところ、たくさんの桜えびが入っていたことが、きっかけと伝えられています。
漁が行われる春と秋には、生食できる桜えびが出回ります。
生の桜えびは、わさびじょう油をつけて食べるのがオススメです。
水揚げされた桜えびを塩ゆでにした「釜揚げ」は、生のものとは異なる食感と独特の甘みがあります。
大根おろしとあえるほか、炊き込みごはんやかき揚げなどにもぴったりです。
生の桜えびを干した「素干し」は、かき揚げはもちろん、お好み焼きや焼きそばなどに少量加えるだけで、風味がぐっと増しておいしくなります。
桜えびは、体長4〜5cmほどで、えびの仲間では小粒ですが、頭から殻までまるごと食べられるので、カルシウムが効率よくとれます。
素干し30gで、1日に必要なカルシウム摂取量(600mg)がとれるほど。
旬の桜えびで、日本人に不足しがちなカルシウムをどうぞ!
「 う ど ん 【前編】 」
うどんは、古くから日本人に親しまれている麺(めん)料理の一つですね。
「朝も昼もおやつも晩もうどん」と言われるほど、たくさん食べられているのは「讃岐(さぬき)うどん」で知られる香川県。
生麺・乾麺・ゆで麺ともに生産量はナンバーワンです。
瀬戸内の名産品である小麦、塩、しょうゆ、いりこが、讃岐地方のうどん文化を育てたと言われています。
小麦粉、塩、水をこねて生地がまとまったら一度熟成させるのが特徴で、しなやかで弾力があり、何と言っても強いコシがだいご味です。
豪快な「讃岐うどん」と対照的に、滑らかな食感なのが、秋田県の「稲庭(いなにわ)うどん」ではないでしょうか。
通常、うどんといえば、平たく伸ばした生地を包丁で切る「手打ち」ですが、「稲庭うどん」は、包丁を使わず細くねじりながら伸ばす「手延べ」うどん。
麺を伸ばす際に、そうめんは油を使いますが、稲庭うどんはでんぷんをつけます。
稲庭うどん独特のつるりとしたのど越しは、打ち粉に使ったでんぷんが残っているからだと言われています。
「讃岐うどん」と「稲庭うどん」に、群馬県の「水沢うどん」を加えて「日本三大うどん」とする説と、愛知県の「きしめん」または長崎県の「五島うどん」を加える説がありますが、根拠ははっきりしていないようです。
うどんの主成分は炭水化物。
体内でブドウ糖、そしてグリコーゲンに変わり、体だけでなく脳のエネルギー源になります。
消化吸収もよく、短時間でエネルギーになるので、受験生の夜食や、忙しいビジネスマンの朝食などにぴったりです。
「 う ど ん 【後編】 」
日本各地の「昔ながらのうどん」には、個性豊かなものが多く見られます。
山梨県は「ほうとう」が有名ですが、県の南東部、富士吉田市の「吉田うどん」もうどん好きに支持されています。
初めて食べる人は、太く角ばった麺(めん)とその硬さにびっくりするといいます。
具にゆでたキャベツや味付けした馬肉を加えたり、「すりだね」と呼ばれる、とうがらし・ごま・さんしょうなどを練った激辛の薬味を使ったりするのがユニークな点です。
麺の太さで「吉田うどん」に負けないのが、三重県の「伊勢うどん」ではないでしょうか。
こちらは、やわらかいのが特徴。
極太麺だけあって、40〜50分ゆでます。
ずいぶん長時間ゆでるように思えますが、一般的なうどんをゆで過ぎた結果、やわらかくなってしまった状態とは異なり、ふんわりやわらかいながらも、もちもちとして、しっかり歯応えがあるのです。
たまりじょう油を使った「タレ」と呼ばれる、黒く濃厚なかけ汁を絡めることから、別名「黒うどん」ともいわれています。
「耳うどん」なる珍妙な名前のうどんもあります。
うどん生地を薄くのばして、小さな長方形に切り、指でひねって耳の形に似せたうどんは、栃木県佐野市の郷土料理です。
この耳は、人間の耳ではなく、鬼の耳に見立てたもので、正月三が日にこれを食べると1年間を無病息災で過ごせると伝えられるほか、耳を食べることで悪口が聞こえなくなり、人間関係が円満になるという説もあるそうです。
その土地でとれた素材を活かした、ご当地うどん。
皆さんが親しんでいるのは、どんな「うどん」ですか?
「 そ ば 」
冷たいそばがおいしい季節ですね。
「もりそば」の由来をご存じですか?
江戸時代に、あらかじめ、つゆがかかっている 「ぶっかけそば」 と区別するために、別の器に入れたつゆをつけて食べる冷たいそばを 「もりそば」 と呼んだのが始まりとか。
ほかに、冷たいそばを指す名称として 「ざるそば」 「せいろそば」 もありますが、「もりそば」 との違いは何でしょうか?
「ざるそば」 とはざるに盛ったそば、「せいろそば」 とはせいろに盛ったそばで、使う器の違いによるもの。
つまり 「ざるそば」 も 「せいろそば」 も 「もりそば」 ということになります。
ただ、「ざるそば」 には、のりが欠かせないと思われがちですが、のりがない 「ざるそば」 もあり、また、ざるに盛られている 「せいろそば」 もあるなど、「もりそば」 「ざるそば」 「せいろそば」 のどれで呼ぶかは、お店次第のようです。
冷たいそばを食べたあと、残ったつゆにそば湯をさして飲み、そばの余韻を楽しむひとときもまた格別。
そば湯には、そばをゆでた際に出るルチンなどの栄養分がたっぷり含まれており、食後の口直しにも最適です。
そば湯を飲む習慣は信州で始まり、江戸時代中期に江戸に広まったのだそうですよ。
また、「たぬきそば」 は、地域ごとに異なっています。
大阪では、味付けした油揚げをのせたそば (同じ油揚げをのせた“うどん”は関東同様 「きつねうどん」 です)、京都では、油揚げをのせた上にあん (水溶き片栗粉) をかけたもの、そして関東では、揚げ玉 (天かす) をのせたものをいいます。
皆さんが親しんでいる 「たぬきそば」 はどれでしょうか?
「 そ う め ん 」
「そうめん」と「冷や麦」の違いはご存じですか?
太さが違う…確かにそうなのですが、もともと、そうめんは、小麦粉、塩、水を加えてこね、生地に油を塗りながら手で伸ばしていく手延べ麺(めん)。
一方、冷や麦は、麺棒を使って生地を薄く伸ばし、包丁で切る手打ち麺。
ですから、そうめんの断面は丸、冷や麦は四角です。とはいえ、麺が機械で大量生産されるようになった現在、そうめんと冷や麦の製法上の明確な違いが薄れ、JAS法 (農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律) では、麺の太さによって分類されています。
播州そうめん(兵庫県)、三輪そうめん (奈良県)、小豆島そうめん (香川県) が日本三大そうめんとされています。
そのほか、宮城県の白石温麺 (しろいしうーめん)、富山県の大門 (おおかど) そうめん、三重県の大矢知 (おおやち)そうめん、徳島県の半田 (はんだ) そうめん、愛媛県の五色(ごしき)そうめん、長崎県の島原(しまばら)そうめん、熊本県の南関 (なんかん) そうめんなどが、伝統的なそうめんとして有名です。
「そうめん流し」 は夏の風物詩。
そうめん流しといえば、竹筒の上から流れてくるイメージを思い浮かべる方も多いかと思います。
しかし、ご家庭でも楽しめる回転式のそうめん流し器もあります。
この回転式流しそうめん器の発祥の地は鹿児島。
県内のあちこちに、回転式で食べる 「そうめん流し」 の店の看板が見られるほど親しまれています。
めんつゆのダシとなるかつお節やしいたけが、特産品であることにも関係しているのでしょう。
「 お に ぎ り 」
おにぎりの歴史はとても古く、弥生時代の中期ごろにはあったのではないかと言われています。
現在のおにぎりの原型とされるのは、平安時代の頓食(とんじき)です。
頓食は、蒸したもち米を卵の形に握り固めたもので、貴族の屋敷などで催し物があったとき、そこで働く人々に配るために作られたのが始まりでした。
鎌倉時代の末期になると、うるち米のごはんが使われるようになり、江戸時代の中期ごろには、おにぎりをのりで包むようになりました。
今では、おにぎりはラップやアルミホイルで包むのが一般的ですが、少し前までは、竹の皮でおにぎりを包み、細長く切った竹の皮をひも代わりにして結んでいました。
竹の皮で包むと、程よく水分が保たれます。また、竹の皮には殺菌作用があり、適度な通気性もあるので、おにぎりを包むのにぴったりです。
手に入りにくくなった竹の皮ですが、竹の皮で包んだおにぎり弁当、見た目にも風情がありますし、試してみてはいかがでしょうか?
かつては家で作られるのが当たり前だったおにぎりですが、今では、コンビニ各社は次々に新製品を発売し、カフェ風のおにぎり専門店も見かけるようになりました。
時代とともに廃れてしまう日本の伝統食が多い中、おにぎりは、老若男女を問わず親しまれている食べ物だといえましょう。
「 ひつまぶし (愛知県) 」
「夏バテ気味だから、うなぎでも食べましょう!」疲労回復作用のあるビタミンB1、ビタミンB2を豊富に含み、夏バテに効くとされる食べ物のひとつが、うなぎではないでしょうか?
うなぎ料理といえば、うな重が有名ですが、最近では「ひつまぶし」の人気が高まっています。
名古屋名物ひつまぶしは、コンビニのお弁当にも登場し、全国的にも知られるようになりました。
ひつまぶしの起源は明治の末ごろにさかのぼり、うな丼の出前用に、割れにくい木のお櫃(ひつ)使ったのが始まりとか。
うなぎを刻んだのは、お櫃から取り分けやすく、食べやすいからなどと伝えられています。
小さなお櫃にご飯を入れ、細く刻んだかば焼きをまぶして食べるのが「ひつまぶし」の名前の由来と言われています。
うなぎを刻んでご飯に乗せるだけなら、普通のうな丼とあまり変わりませんが、ひつまぶしは、食べ方に特徴があります。
お店でひつまぶしを注文すると、1〜2cm幅の短冊に切ったうなぎのかば焼きが乗ったご飯が小さなおひつに入って出てきます。
ねぎ・のり・わさびなどの薬味、温かいダシ汁(またはお茶)はそれぞれ別の器で供されます。
おひつから茶わんによそい、1杯目は普通のうな丼として、2杯目は薬味を加えて、3杯目は温かいダシ汁(またはお茶)をかけて、そして最後は自分の好きな食べ方でもう1杯!
ご家庭でも作りやすいひつまぶし。
市販のうなぎのかば焼きをふっくらおいしくする方法をご紹介しましょう。
フライパンを熱し、ごく薄くサラダ油をひき、かば焼きの皮側をさっと焼いたら、日本酒を加え、フタをして軽く蒸し焼きにします。
ぜひ試してみてください!
「 茄子素麺 (なすそうめん: 奈良県) 」
夏の涼味として欠かせないそうめん。 三輪地方(奈良県桜井市)は、三輪山から流れ出る清流と肥よくな土地に恵まれ、そうめんの産地として知られています。
奈良時代に、小麦を粉に挽(ひ)いて細いひも状に練り、それを乾燥させたものを、氏神である大神(おおみわ)神社に納めたのが、そうめんの始まりとする説が伝えられています。
その三輪地方で、郷土料理のひとつとして親しまれているのが、「なすそうめん」。
各家庭によってレシピに若干の違いはありますが、主な作り方をご紹介したいと思います。
戻した干しえびや干ししいたけ、だし汁、みりん、しょうゆを合わせ、皮に格子状の切れ目を入れたなすを煮て、冷やしておきます。
ゆでて冷水でしめたそうめんに、煮汁となすを合わせ、塩ゆでしたいんげんや針しょうがをのせていただきます。
干しえびや干ししいたけの旨みたっぷりの煮汁がしみたなすが、そうめんのおいしさを引き立てて、食欲の落ちる季節にぴったり!
煮汁でそうめんを一緒に煮た温かい煮麺(にゅうめん)もオススメです。
そうめんの産地である石川県(輪島そうめん)や香川県(小豆島そうめん)でも、なすそうめんが食べられています。
干しえびには豊富なカルシウムが含まれていますが、干ししいたけに含まれるビタミンD、なすに含まれるビタミンKと一緒にとることで、カルシウムの吸収が高まります。
さらに、なすに含まれるナスニンはポリフェノールの一種で、生活習慣病の原因のひとつとされる活性酸素を抑える抗酸化作用があります。
ナスニンは皮に含まれ、水に溶けやすいので、皮ごと調理し、煮汁も一緒にいただくなすそうめんは、ナスニン摂取に効果的な料理といえましょう。
「 郷土料理 (福岡県) 」
祭りや祝いの席に欠かせない、福岡を代表する郷土料理「がめ煮」。
鶏肉や野菜を油でいためてから煮るコクのある煮物です。
ほかの地方では「筑前煮」や「いり鶏」などと呼ばれて親しまれています。
変わった名前の由来は、豊臣秀吉の朝鮮出兵のときに、兵士が当時「どぶがめ」と呼ばれていたスッポンとあり合わせの材料を
煮込んで食べたのが始まりとも、「がめ繰り込んで(いろいろ入れ込んで)煮込む」という意味の博多方言からともいわれています。
もちろん今ではスッポンではなく、鶏肉を使いますが、伝統的なレシピでは骨付きの鶏肉を使うそうです。
福岡では「焼きあご」でだしをとる食文化が受け継がれています。
「焼きあご」は、あご(飛び魚)を天日で半乾きになるまで干し、炭火で焼き上げたあとに天日で乾燥させたもので、こうばしい香りが特徴。
おなじみの「筑前煮」も、焼きあごでとっただしを使うことで、また一つおいしさが広がりますよ。
また、博多を中心によく食べられているのが「おきうと(おきゅうと)」です。
「おきうと」は「お救人(きゅうと)」とも表し、飢餓に苦しんだ人々を救った食べ物という意味があるとか。
エゴノリなどの海藻を煮詰め、こしてから冷やし固めたもので、あめ色をした寒天のようなものです。
これを短冊切りなどにして、しょう油とかつお節をかけて食べます。
冷たい「おきうと」と熱々のご飯は博多の朝食の定番と聞きます。
「おきうと」のひんやり、つるんとした食感が食欲をかきたててくれそうですね。
「 冷や汁 (宮崎県) 」
冷や汁の起源は鎌倉時代にさかのぼり、鎌倉管領家記録に『武家にては飯に汁かけ参らせ候、僧侶にては冷汁をかけ参らせ候』と記されています。
僧侶が冷や汁を全国に伝えたといわれますが、汁をご飯にかける「冷や汁」が郷土料理として伝承されているのが宮崎県です。
夏には欠かせない料理として冷や汁が宮崎で今なお盛んに食べられているのは、温暖な気候風土に冷や汁が適していたからでしょう。
土地土地のアレンジを経て、人々の生活に溶け込み、世代を問わず、親しまれています。
冷たくした味噌汁を麦飯にかけて食べる、とてもポピュラーな郷土料理ですが、宮崎県人が集まって冷や汁について語っても、統一見解が出ない!?ともいわれます。
家庭ごとの作り方と食べ方がある、まさに「おふくろの味」なのでしょう。
冷や汁といえば、魚の濃厚なだしが欠かせませんが、あじなどを焼いてほぐしたり、干し魚のいりこを炒(い)ったり、ポイントとなる魚の使い方も各家庭によって異なります。
味噌についても、あぶったりそのまま使ったり、豆腐も入れたり入れなかったり、さらに麦飯は冷ましたり熱々だったりと、さまざま。
いずれの冷や汁にしても、魚のうまみたっぷりで、栄養価が高く、それでいてさっぱりとして食べやすいので、夏バテ気味の体にオススメしたい料理です。
よく使われる麦味噌やごまが香ばしく、薬味の香りも食欲をそそります。
お酒を飲んだ後のしめにもよさそうですね。
「 タコライス (沖縄県) 」
メキシコ料理のタコスの具と、日本のご飯がドッキングした沖縄生まれの料理「タコライス」。
沖縄では、学校給食にも採用されており、とても親しまれているローカルフードです。
タコミートと呼ばれるスパイシーな味付けのひき肉、千切りのレタス、トマト、チーズを白いご飯にのせる、丼のような料理といったらわかりやすいでしょうか。
沖縄の食材や料理がさまざまなメディアで取り上げられるこのごろ、「タコライス」を「蛸(たこ)飯」と誤解する人も少なくなってきたように思われます。
タコミートの味付けの決め手となるのが、チリパウダー。
唐辛子にオレガノ、クミン、ガーリックなどをミックスしたスパイスで、トマトとの相性がよく、メキシコ料理やスペイン料理などにもよく使われます。
唐辛子を単独で使うより辛みがマイルドで、風味も豊かなので、使いやすいスパイスなのではないかと思います。
チリパウダーの唐辛子には発汗と消化を促す作用、ガーリックには強壮と食欲増進作用があるので、食が細くなりがちな夏にぴったり!玉ねぎとひき肉をいため、トマトケチャップ、ウスターソース、チリパウダー、お好みでしょう油などを加えて調味すれば、ご家庭でもタコミートができます。
濃い目の味付けが食欲を増進し、ビールにもよく合います。
チリパウダーの量を調整して辛さを控えめにすれば、子どもも喜ぶご飯メニューになります。
この夏、「タコライス」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
「 ネバネバ野菜で夏を乗り切る!(Tepore 08/8/19 より) 」
暑い日が続きますが、体調を崩されていませんか?
夏は、暑さから食が細くなってしまい、あっさりしたものばかりを食べがちです。
その結果、必要な栄養素がとれず、夏バテに…。
また、冷たいものを食べたり飲んだりしすぎて、胃腸が弱まってしまうこともあります。
そこで、夏バテ気味のときによいとされるのが、栄養豊富で整腸作用も期待できるネバネバ野菜です。
今回は、シニア・ベジタブル&フルーツマイスターの武田由季さんに、オクラ、山いも、モロヘイヤの選び方や保存法に加え、簡単レシピを教えていただきました。
武田さんによると、オクラ、山いも、モロヘイヤのネバネバ成分・ムチンは、胃の粘膜を保護し、たんぱく質の吸収を促してくれるのだとか。
冷たいものの飲み過ぎなどで、胃にダメージを受けがちなこの時期に食べると、夏バテ解消に力を発揮してくれるかもしれません。
さらに、オクラにはペクチンというネバネバ成分もあります。
ペクチンは水溶性食物繊維で、整腸作用があるといわれています。
● 「 オ ク ラ 」
ペクチンやムチンのほかにも、β−カロテン、ビタミン、カルシウム、鉄分などが豊富で、栄養価の高い野菜。
五角形のものが主流ですが、2〜3cmほどのミニオクラ、赤褐色の赤オクラ(別名:紅オクラ)、沖縄野菜で丸く、15cm以上の島オクラなどもあります。
【選び方】
表面に産毛がびっしりと生え、緑の濃いもの、ヘタや切り口が茶色くなっていないものが新鮮です。
島オクラは別ですが、角張っているもののほうがおいしいといわれています。
【保存法】
乾燥に弱いので、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保管してください。
オクラは色が変化しやすく劣化が早いので、余ってしまった場合は、ゆでてから小口に切って冷凍保存をすると便利です。
【簡単レシピ】
塩をかけてもみ込み、産毛を取り除いてから軽くゆでて刻みます。
少量のしょう油とおかかを加えます。
そして、よく混ぜてネバネバが出たものをご飯にかけるだけ。
たんぱく質が豊富な卵を合わせれば、さらに栄養バランスもアップします。
新鮮なものであれば、産毛を取り除かず生でも食べられます。
キッチンバサミを使うと、さらに調理が簡単です。
● 「 山 い も 」
でんぷんを分解する酵素、アミラーゼが含まれ、消化を助けます。
山いもには、長いも、大和いも、自然薯などがありますが、スーパーなどで手に入りやすいのは長いもでしょう。
【選び方】
表面が凸凹が少なく、ひげがあるものがよい品です。
カットしてあるものを購入する場合、切り口が茶色くなっているものは古いので避けましょう。
【保存法】
1本で購入したときは、新聞紙に包んで冷暗所で保管してください。
カットしてあるものは、表面が乾燥してしまいますので、ラップをして冷蔵庫に入れましょう。
使うたびにするのは手間がかかるので、一度にすり冷凍庫で保存しても大丈夫です。
冷凍する前に、ラップの上から割りばしを使って割れ目を作っておくと、使用する分だけ解凍できて便利です。
【簡単レシピ】
山いもは、お好み焼きのつなぎとして使うとふんわり仕上がっておいしいですが、ネバネバ効果を狙うなら、生で食べるほうがいいでしょう。
定番メニューのすりおろした山いもとマグロは、山いもに含まれているムチンがマグロのたんぱく質の吸収を促してくれる黄金コンビです。
また、夏場、多くの家庭にあるめんつゆで、すりおろした山いもを割ってもおいしいですよ。
わさびをピリッと利かせると大人の味に仕上がります。
また、冷ました味噌汁で割ってもコクが出ておいしく、栄養価も高いです。
● 「 モ ロ ヘ イ ヤ 」
エジプトが原産国といわれ、葉の形が青じそによく似ています。
ここ十数年の間に日本で栽培されるようになったようです。
β−カロテンやカルシウムが豊富で、その栄養価の高さに人気があります。
【選び方】
葉は濃い緑色で、茎も切り口が緑を保っているものを選びましょう。
逆に、葉が黄色い、または茎の切り口が茶色くなっているものは避けてください。
【保存方法】
鮮度が落ちると硬くなってしまいますので、新鮮なうちに食べましょう。
どうしてもあまってしまったときには、ゆでて刻んだものを小分けにして冷凍すると、調理の手間が省けます。
【簡単レシピ】
生のモロヘイヤには、腎臓結石につながる恐れがあると考えられているシュウ酸も含まれています。
ゆでるとシュウ酸が流出するので、ゆでてから食べるようにしましょう。
ほうれん草のようにお浸しにすると簡単です。
ゆでたあとにたたくと、ネバネバがより多く出ます。
また、ゆでたモロヘイヤを、水にさらしてからいためたり、刻んだものをスープに入れたりしても手軽でおいしいです。
* * * * * * * * * * * *
★ 「 身体に良い食べ物 」 (NHK TVで H12.12.07)
孫は優しい(まごはやさしい)
ま = まめ
ご = ごま
わ = わかめ
や = やさい
さ = さかな
し = しいたけ (きのこ)
い = いも
* * * * * * * * * * * *
★ 「 歩く 」 (岐阜県・種村裕氏・47歳) 2000/12/29
歩く、歩く
一歩づつ確実に目的地に歩く
一歩あるけば、必ず目標に40Cmは近づく
歩く、歩く
腰が膝が悲鳴をあげ始める
堪えると体が左右に揺れる
苦痛を心で押さえ込む
押さえ込んでも肉体は変わらず悲鳴をあげ続ける
歩く、歩く
何のために歩いているのか疑問が突き上げてくる
行先が私にはあるのだとねじ伏せる
歩く、歩く
いつも何も出来ない私でも
歩くことは出来る、人として基本的動作だ
歩く、歩く
もう止めたらどんなんだと
悲鳴をあげる肉体が懇願する
車など文明の力があるではないか
何故に歩く必要などあろうかと誘惑する
歩く、歩く
その文明そのものが腐敗し
悪臭を垂れ流しているんだ
歩く、歩く
体を左右に揺らせながら
体を引きずるように
明日も、そのまた明日も
歩く、歩く、歩く
冬だというのにこの暑さはなんだ
歩く、歩く、歩く
歩く、歩く、歩く、歩く
歩く、歩く、歩く、歩く、歩く
歩く、歩く、歩く、歩く、歩く、歩く
* * * * * * * * * * * *
★ 【腰椎椎間板ヘルニア】 の治療経過について (2009/02/15)
私・爺は平成18年11月末から右脚に強い痺れと耐えられない程の激痛が発症し、「腰椎椎間板ヘルニア」 と診断され
平成18年12月から平成19年1月にかけて約2ヶ月間 「K市民病院 整形外科」 で入院と通院の治療を受けました
現時点で症状は治まり激痛は起こらなくなり、小康状態にまで回復しました
その経過を参考のために日記風に記述し『健康』の部に掲載します
☆ 『椎間板ヘルニア』とは:(インターネット資料から)
ヘルニア(体内の臓器や構造が、あるべき部位から逸脱した状態を指す)の一種であり、
椎間板の一部が正常の椎間腔を超えて突出した状態である
椎体と椎体の間には人体最大の無血管領域と呼ばれる椎間板が存在している
椎間板は中央にゼラチン状の髄核、周囲にはコラーゲンを豊富に含む線維輪から成る
この髄核や線維輪の一部などが突出した状態が椎間板ヘルニアである
多くの動物は脊椎を重力に垂直にして生活しているのに対し、人間は二足歩行であるために脊椎は重力と平行方向となる
このため、立位では椎間板には多くの負荷がかかる
椎間板ヘルニアは、下位腰椎 (L4/5, L5/S1) が最多で、次に下位頸椎に多く、胸椎には少ない
胸椎に少ないのは、胸郭により、椎体間の可動性が頚椎や腰椎に比べ少ないことによる
また、神経根走行の関係から、下位腰椎では、上位腰椎に比べ、
神経根症状を起こしやすく、発見されやすい面もあるかもしれない
高齢になると、下位頚椎での可動性が減少し、ヘルニアが起こりにくくなり、
比較的上位の頚椎病変を来しやすくなる
すなわち、椎間板ヘルニアは、よく動く脊椎の部分で起こりやすいのである
H18.12.01(金) [通院]
昨夜から右足に痛みと痺れ発症
夜半から腰から右足全体に激痛が拡大し臀部(木魚のように)、
大腿部(コチンコチンに)、膨ら脛(鰹節のように) の筋肉が堅くなって激痛が走り、トイレ往復が困難 食事の時椅子に腰掛けると激痛が起こるので床上で食事する (食欲あり)
自動車の運転が不可能で百合子を病院に送れず
Y子送りで(妻からY子に電話連絡) 「K市民病院」 に通院し、車椅子使用して泌尿器科の Y医師 に 緊急で看て貰い、腎臓に腫れは無く正常だ 痺れがあるのなら 「整形外科」 で受診するよう紹介される
「整形外科(T医師)」 で受診し 問診・触診・レントゲン写真から 11日後の 12/12(火) の予約 (MRI撮影と診断) と 痛み止めの投薬
帰宅時 車を降りてから部屋に着くまでに激痛発生
ベッドでは左側を下にして腰を曲げて静かに過ごす
トイレ往復が苦痛
☆ 『X線検査』とは:(インターネット資料から)
椎間板ヘルニアそのものはX線に写らないが、脊椎の骨性変化を見るのに有用である
☆ 『MRI』とは:(インターネット資料から)
椎間板ヘルニアの診断には、極めて有用である
利点は、侵襲性が無く、容易に画像上でヘルニア形態を把握できること
欠点は、CTに比べ、空間的分解能に劣ることがあること、激痛を伴う場合、
安静が困難な為、MRI撮影自体が困難なことなどが挙げられる
H18.12.02〜H18.12.11
腰痛はひどく苦しみながら膝を抱き込んで終日ベッドで過ごす
H18.12.12(火) [通院]
Y子の送迎で 「K市民病院(整形外科)」 に通院
MRI撮影後 T医師の診断で 「腰椎椎間板障害(ヘルニア)」 と診断され明日の午後の予約で 腰椎椎間板の 「神経根ブロック」 を実施すると告げられる
* MRI 写真を使っての症状の説明はなく、写真を見せて貰うこともなかった
初めて聞く 「神経根ブロック」 について T医師からその場で
* 背中から針を刺して麻酔剤を注入し痛みをやわらげる処置で痛いこと
* 昼食を抜き、午後は水分も採らない
* ブロックは短い時間で終わるが約30分間休んで異状なければ帰宅できる
などについて説明してもらった しかしそれ以外の詳しいブリーフィングはなかった
H18.12.13(水) [通院]
指示された通り昼食を絶食し、正午からは水分も断ってY子の車で通院
▲「神経根ブロック手術 @」 (T医師) (13:15〜13:20)
パンツ1枚になって手術着に着替え、看護師の案内で透視室に入る
そこには人間ドックで胃腸のバリウム検査をする台がある
約1mの高さの台に上がって俯せになるよう指示される
(その台は横を向いたり伏せたりするには巾が極端に狭い)
台上に上がりうつぶせになろうとすると身体中に痛みが走り、暫く左向きで膝を抱えて痛みが治まるのを待たなければならない
やっと落ち着いた処で狭い台の両脇を掴みながらゆっくり下向きになる
また痛みがぶり返してきて、落ち着くまでまたじっと我慢の時が必要だ
少しの痛みは我慢して俯せになって両脚を伸ばす
手術着をめくり、パンツを下げて背中いっぱいに冷たい消毒液が塗られる
針を刺す前の麻酔注射が打たれ、直後にブロック処置が始まった
覚悟してベッドの両脇を力を入れて掴み準備に入る
針(後で見せて貰ったら約7〜8cmの太い注射針だ)を刺されて脊椎に届くまでは先ほどの麻酔注射の効果だろうか余り痛みは感じない
右脚全体に激痛が走り、5本の指先に強力な電気が通って閃光が走ったような痛みが起こる
事前に覚悟して準備の態勢でいたから助かったがその痛みを耐えるために大声を出してこらえきった
激痛が走る施術の時間は数秒だったと思う
痛いことは事前に信じて覚悟はしていたがこれほどまでとは想像しなかった
でも昨日までのヘルニアの激痛を想うとどんな我慢でも することができる
短い時間で全てが終わった
T医師から 「痛みは無くなったか」 と聞かれるが今のブロック処置での痛みも残っており
今日のブロックで痛みが消えたかどうか自分でも判らない
痛みを我慢してる間に額や両手が汗びっしょりになり、手術着が汗でびっしょりと濡れる
整形外科外来で休養 (13:35〜14:00)
車椅子で整形外科外来に行き処置室で約30分休憩して大丈夫を確認して貰い帰宅する
Y子の車で帰宅し、エントランスを経てエレベーターで29階まで上がり玄関で靴を脱いで
ベッドに行く途中で激しい痛みが起こり、ベッドに辿り着けずに暫く休まざるを得なかった
後方から聞こえる医師の会話で、今日は腰椎の #4と#5 の椎間板の神経根のブロック処置をしたと理解した
その結果に改善効果が出なかったことが明日からの症状で判明したのです
☆ 【 神経根ブロック(SRB) 】 とは:(インターネット資料から)
腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症の坐骨神経痛に対しても最も即効性のあるのがブロックです
治療だけでなく、疼痛の再現性を確認することにより、診断の一つにも用いられている
ブロック直後はほとんどの場合疼痛が消滅しますが、穿刺時の痛みが強く、
神経根損傷の可能性もあるため、漫然と頻繁に施行することはない
神経根ブロックの著効例では、一度のブロックで数ヶ月以上の効果が得られ、
その後再発もない症例も有るが、無効例では局所麻酔薬の作用時間 (約1時間) 程度の効果しか得られないこともある
腰椎椎間板ヘルニア (若年者) や、腰部脊柱管狭窄症 (高齢者,特に男性) の下肢のしびれや耐え難い痛みのある人
他の治療(薬の内服、牽引、血管注射など)で治らない人、下肢が痛くて歩けないなど、症状の強い人
* 実際の手順
MRI検査
診察だけで悪い部位はほぼ判るがMRI(核磁気共鳴法)でより正確に診断できる
犯されている神経根が正確に診断できないとブロックはできない
そのため事前にMRIを行なう
* 神経根ブロック
A) イメージ下に、腰の骨を見ながら神経根に針を当てる
神経は、レントゲンには写らないのですこし探す
針があたれば、下肢に激痛が走るので、それがあたった証拠です
B) 針より、痛み止めを注入し、最初の麻酔がきくまで5〜6秒痛いときがあるがすぐ楽になる
C) 1〜2時間であたった神経根は完全に麻痺する
下肢に力が入らないときがあり、ブロック後 1〜2時間の安静が必要
* 効果判定
ブロック直後と次の日にその効果を尋ねる
下肢のどの場所に痛みがはしったか、
ブロックした後これまでの痛みがちょっとの間でも全てが楽になったか
或いはブロックした後に全く効果がなかった部位があるか
* 解 説
神経根は6個あり、その1本1本が下肢の特定の場所の筋肉と皮膚の知覚を支配しており、
1本の神経根をブロックすればその神経根に支配されている特定の部位に痛みが走り、麻酔される
通常は犯されるのが1本のみだが、2〜3本同時に犯されている人もいる(特に高齢者)
その場合、更にブロックしていく
ブロックした神経根が犯された神経根と異なる場合もあり、その場合は違う場所に痛みが走り
ブロック後も痛みに変化はない事になる
* 「ブロックしたけれども痛みは楽にならなかった」
考えられる理由は次の2つのケースです
(1) 悪い神経根をブロックしたが、犯された程度が高くブロックの効果が完全でなかった
(2) 悪い神経根とは別な神経根をブロックした
この2つを区別するためにはどうすればよいか
下肢痛の場合、下肢の特定の場所が痛いはずです
最初のケースは、元に戻ったにしても短時間は改善するはずです
後者の場合は従来と違う場所に痛みが走るはずで、犯されている神経とは違う神経が麻酔されたわけですから
ブロック処置の効果はないはずです
ポイントは、痛みの場所です
下肢のどの部分にまだ痛みがあるのか、或いはどの部分は楽になったのか
痛みの程度ではなく改善の有無です
どうかその辺が分かるような回答が必要なのです
* 副作用などについて
疼痛性ショック
下肢の知覚と運動を支配する神経根に直接針を刺すわけですから、針があたった瞬間はかなり痛いです
まれにショックが起りますが十分な予防をして実施しますから心配はいりません
下肢の脱力 これはブロックの効果があった証拠です
いずれ改善しますが、車の運転には要注意です
麻酔するだけか?
「神経根ブロックを麻酔するだけで、直すわけではない」 といった方がいます
ブロックの効果は [麻酔と炎症を押さえる役目] があり、麻酔効果だけではありません
H18.12.14〜H18.12.15
ブロック以降痛みの部位が変化(腰部は右外側へ、下肢は膝下へ上がり昨日までの激痛場所が少し移動変化した)
激痛の度合は日ごとに次第に増加し、トイレからベッドまで還り着けずにへたばり
途中で暫く膝を抱いて休み痛みが治まるのを待ってベッドへ帰り着く
夜間のトイレ往復が苦痛
日を追うごとに激痛がひどくなる
H18.12.16(土) [入院]
★救急車を呼んで 「K市民病院 緊急外来」 に入院(10:10) 妻とY子 同行
14:15 になってから 「K市民病院」 入院準備完了し入室 (個室#436 \7,350/1日)
激痛が続く
痛さで冷や汗を流れ出てその汗で パジャマ が濡れて再々の着替えが必要になる
H18.12.17(日) [入院2日目]
昨夜は激痛で眠られず、1日中激痛と苦闘
左向きで右足を抱き込んで横たわったまま静かに過ごす 時々激痛が走る
H18.12.18(月) [入院3日目]
朝、T医師が来室して 「午後I医師の担当でブロックをする」 と告げられる
朝食後、看護師が 「午後ブロックです 昼食抜きで昼からは水分も禁止です」 と告げて
* 午後「ブロック」
* 予定時間:15:00
* 昼食抜き 午後は絶食飲水
と記入された約20cm四方のボードをベッドに吊して行く
既にブロックの経験はあるので心の準備はできる
3日振りに便秘が解消し快適
昼食抜き、午後は絶飲水で2回目のブロックの呼び出しを待機する
▲「神経根ブロック手術 A」 (I医師) (16:30〜16:35)
前回のブロックでは効果が出なかったので今回はその下の #5と#6の 椎間板の 「神経根ブロック」 を実施
#13造影室の検査台上に横臥して処置を受ける (伏せる時に痛みが発生)
ブロック後 痛みは4割位に軽減
改善が嬉しくてこれからを想像したりして4時まで寝付かれず
H18.12.19(火) [入院4日目]
来室の I医師 に痛みが軽減したので退院前にもう一度 3回目の 「神経根ブロック」 を実施して欲しいとお願いする
明日午後 3回目の 「神経根ブロック」 実施が計画される
H18.12.20(水) [入院5日目]
今朝から不思議な位 痛みが軽減
一昨日と同じように昼食抜き、午後は絶飲水で待機する
▲「神経根ブロック手術 B」 (I医師) (14:30〜14:35)
#13造影室で前回のブロックと同様に #5と#6の腰椎椎間板の 「神経根ブロック」 を実施
今回は検査台上での横臥が割合楽にできた
ブロック後の痛みは更に軽減した感じがする
明日の退院が決定する
正月は自宅で過ごせることになり、嬉しさでまたも朝方まで寝付かれず
H18.12.21(木) [退院]
退院 次回の通院日を予約(19/1/5)
松葉杖借用(\5,300+\650)
医療費支払い (12/16〜12/21 の入院期間分) \27,990
10:00 妻とY子の迎えで退院 (\27,990+\5,950)
6日振りの自宅での夕食とビールが美味しい
H18.12.22〜H19.01.04
右脚の痛みと痺れは小康状態で経過
正月の休み中に痛みが再発しないことを願いながらつとめて静かに過ごす
後半には車の運転 (駐車場への往復は松葉杖使用して妻の送り) と部屋の掃除を実施
最近、胃腸の調子が悪い (痛み止め薬の服用が原因と後から判る)
H19.01.05(金) [通院]
「K市民病院」 に通院 整形外科外来
I医師の診断 (Y子、R君が立ち会い)
1/15 10:00 入院 (昼食抜き) 午後手術のための事前検査を予約
帰宅前に下記の 「手術前の検査」 を実施するように指示され、全項目を受験してから帰宅する
@胸部レントゲン
A心電図
B呼吸器機能検査
C血液採取 (自費\1,000のエイズ検査を含む) ⇒(\2,840)
結局、手術はしなかったので今日の手術前の検査は無駄な医療費の出費となってしまった
午後、昼寝から起きると痛み発生 ⇒座薬挿入 ⇒痛み軽減
H19.01.06〜H19.01.14
正月の休み中に痛みが再発しなかったのがうれしい
痛み止めを飲み薬から座薬(1日に2回)に切り替えたら胃腸の調子も回復し、食欲も回復してきた
妻の隔日の病院送りを実施
01/07 初雪で銀世界に
01/14 竜泉寺と田県神社に初詣(妻、孫のI君、R君と4人で) 歩きにI君の肩を借りる
01/14 台所フードのフィルタ交換
H18.01.15(月) [2回目の入院]
09:30 Y子の迎えで 「K市民病院」 に入院
* 車椅子を使用して移動
* 予約の 「泌尿器科」 を受診してから 4階の病棟に入院 (#408室)
早速、看護師から昼食抜きで午後から手術前の検査があると知らされる
* 午後 「ミエロ」
* 予定時間:15:00
* 昼食抜き 午後は絶食飲水
* 検査前から点滴を開始 (明朝まで続ける)
* 検査室に行く前に右肩に麻酔薬の筋肉注射を実施
と記入された約20cm四方のボードがベッドの頭上に吊される
* 初めて聞く 「ミエロ」 とはどんな手術なのだろうか 不安がつのる
▲[ミエログラフィー(脊椎腔造影)検査 @] (I医師) (16:05〜16:15)
昼食抜き、午後は絶飲水で待機
事前の抗生物質反応検査(13:30)
点滴開始(14:30) ⇒明朝まで
右肩筋肉に麻酔注射(14:30)
#18造影透視室へ移動(15:30 ベッドで)
検査(16:05〜16:15)
(左横向きで膝を抱き込み腰を一杯に曲げて横になる)
(長さ7〜8cmの太い注射針を挿入して造影剤注入される)
(ブロックと比べて痛みは少ない検査)
CT造影撮影(3回)
病室にベッドで移動(16:35)
手術承諾書に署名 (婦長来室し署名するように云われる) ⇒インフォームドコンセントは未了のまま
☆ 『ミエログラフィー』 とは:(インターネット資料から)
造影剤を硬膜内に注入し、その形状で神経の圧迫の程度を見る方法
MRI が普及したことと、注射や薬剤投与が必要なため、侵襲的検査なので、
行われる頻度は減少したが、手術を考慮するような例では必要なことも多い
☆ 『CT検査』 とは:(インターネット資料から)
ミエログラフィーや ディスコグラフィーに合わせて、撮影することが多い
ヘルニアの骨性成分を見るために、あえて単純CTを撮影して、比較することもある
H19.01.16(火) [入院2日目]
点滴外す(09:20)
H19.01.17(水) [入院3日目]
朝食後看護師から今日は昼食抜きで午後から手術前の2回目の検査があると知らされる
* 午後 「デスコ」 担当:I医師
* 予定時間:15:00
* 昼食抜き 午後は絶食飲水
* 検査前から点滴を開始 (明朝まで続ける)
* 検査室に行く前に右肩に麻酔薬の筋肉注射を実施
と記入された約20cm四方のボードが前回と同じようにベッドの頭上に吊される
* 初めて聞く 「デスコ」 についての説明は 今回もないまま処置はすすんで行った
▲[デスコグラフィー検査 @] (I医師) (15:35〜15:50)
昼食抜き、午後は絶飲水で待機
点滴開始(13:45) ⇒明朝まで
右肩筋肉に麻酔注射(13:45)
#18造影透視室へ移動 (15:05 ベッドで)
検査(15:35〜15:50)
(左横向きで腰を中程度に曲げて横になる)
(#4と#5の椎間に長さ7〜8cmの太い注射針を5回くらい挿入して造影剤を注入)
(右足の指先までピリピリの激痛が走り圧迫感あり)
(ブロックとミエログラフィーの中間くらいの痛さで、しつこい検査と感じた 約15分)
CT造影撮影(3回)
検査終了後 病室にベッドで移動(16:40)
座薬を挿入して就寝
『ディスコグラフィー』 とは:(インターネット資料から)
ミエログラフィーに加えて、侵襲性が高い(痛い)ことから行われることは少なくなった
ヘルニアの責任高位の診断、外側型椎間板ヘルニアの診断に有効なことがある
H19.01.18(木) [入院4日目]
点滴外す(10:50)
H19.01.19〜H19.01.21
病室移動 (#408 ⇒#405)
右臀部、右足脛部に痛み
長男のK君一家の4人がが見舞に帰小牧し来院 (1/20夕方と 1/21午前)
このまま長引くのはいやなので、可能なら1日も早く手術に踏み切って欲しいと思う
H19.01.22(月) [入院8日目]
T部長が朝の回診
「今日の検査は痛いよ」 と一言
▲[デスコグラフィー検査 A] (I医師) (16:15〜16:55)
昼食抜き、午後は絶飲水で待機
点滴開始(12:15) ⇒明朝まで
右肩筋肉に麻酔注射(12:25)
#18造影透視室へ移動(16:10 ベッドで)
検査(16:20〜16:55)
(左横向きで腰を中程度に曲げて横になる)
(#5と#6の椎間に長さ7〜8cmの太い注射針を挿入しようと約40分間10回以上試みるが
針の挿入ができず造影剤が注入出来ないので検査を中止)
(長い時間の苦痛と恐怖感に最高度の我慢を強いられた検査になった)
造影剤の注入ができなかったので CT検査 も中止され今回のデスコ検査は失敗で終わる
ベッドで病室に移動 (17:05)
([痩せた]と看護師に言われる)
造影剤の注入ができなかったので点滴の必要がなくなり点滴は直ぐに中止される
座薬挿入して就寝するが心配で寝付かれず
H19.01.23(火) [入院9日目]
I医師 来室
明日(1/24) #4と#5の腰椎椎間板に[神経根ブロック]を実施してみる
* もし改善が現れれば:#4と#5,#5と#6両方の椎間に原因があると推定できる
* 改善が現れない場合:#4と#5の椎間には原因はなく、#5と#6の椎間に原因があると推定できる
来週月曜日(1/29)に#5と#6の椎間に [神経根ブロック] を実施する
全快すれば退院 全快しなければ手術を実施する
更に2回の [神経根ブロック] を想像すると暗い気持ちになる
座薬と眠薬で就寝
H19.01.24(水) [入院10日目]
右臀部に圧迫感の痛み
T医師巡回:[今日と来週(月曜日)のブロックで患部が判明しないと手術に移れない]
▲「神経根ブロック手術 C」 (I医師) (17:25〜17:35)
昼食抜き、午後は絶飲水で待機
17:05 呼び出し 車椅子で #17造影室へ
#4と#5の椎間神経根ブロック
検査直後に痛みの軽減を聞かれるがそんな軽減は感じられない
* T医師が 「左側か?」 と聞くので 「右脚です。痛いのは右脚です。」 と即座に返事
* 間違われたら大変だ
ブロック終了後、車椅子で病室に向かう途中 I医師 と一緒になり
* ブロックで痛みは無くなったか
* なぜ車椅子に乗るのか 何故歩かないのか
* 歩いてみてその結果を明朝を教えてくれ
* 手術には20%の危険性があるので、今の様子で我慢できるなら手術をしない方がよい
と告げられる
自分の考えでは
1、治療中に指示や許可が無いのに勝手に歩いては良くないと考え、用心して車椅子を使用
2、昨年末の激痛と比べると随分改善されたが、以前と比べると右足は未だ異常な状態
治療で更に改善を期待して治療する、必要ならば手術も希望
3、I医師の質問で昨夜から歩行器に移行したが近い距離ならば激痛は生じない
4、悪化しないかと心配
5、帰宅後プール歩行や公園の芝生などでのゆっくりした歩行は改善に有効か
6、20%の危険性とは自分の場合か全体像の場合か (手術は不可能と判断か)
H19.01.25(木) [入院11日目]
痛みは脛と右腰(背中のベルト下位置)に移動して程度は軽減し激痛は起こらない
看護師から [医療費請求書 (1/15〜1/20分)] を受領 (\23,230)
I医師が来室して質問される
* 昨日のブロックで痛みは改善されたか ⇒改善は感じられない ⇒#4と#5の椎間神経に原因なしと判断
* それ以外の話し合いはない
* 1/29(月)に#5と#6の椎間神経根のブロックを実施する予定と云われる
* 「それで改善しない場合、または痛みが耐えられない場合は手術を実施する」 と明言して退室
午後、家族が来院し 「I医師とのコミュニケーションが不足している」 と判断されると云うが自分も同感 (困っているのだ)
H19.01.26(金) [入院12日目]
夜間右足脛と臀部の上部に痛み残る
I医師が来室しての会話(08:45)
* 歩行器で100mくらい歩くと痛みが発生する (自分)
* 2/1(木)に手術室の予約を入れた (I医師)
* 1/29に[コルセット]を作る予定 (I医師)
* I医師の判断が手術実施に急変した理由が判らない (明快な説明がない)
T技師(リハビリ科)来室(15:10)
* 左右の脚の各部の筋力を比較測定 :左右とも強いが右が左に比べて弱い
* 1/29のブロックの前と後に筋力と歩行力の測定を実施する
I医師夕食後に来室 (18:40)
* 「1/30(火) 08:30 から手術前の説明 (インフォームドコンセント) をするので家族同席で聞いて欲しい」 (I医師)
* [家内を呼びます 何処で待機すればよいですか] (自分)
* 「ここでいい」 (I医師)
* [ここは狭いし、カーテン仕切りですから、デイルーム か 図書室 に場所を確保しておきましょうか] (自分)
* 「ここでいい」 (I医師)
* [ハイ 判りました] (自分)
I医師の手術実施決定への急変とインフォームドコンセントの手法について理解できない処がある
妻に電話して要点を知らせる
H19.01.27〜H19.01.28
☆『俺には まだこれがあるから 大丈夫だ。』
と云えるものを持ち続ける事だ
歩行器を使って廊下を100mくらいゆっくり歩くと軽い痛みを感じ、右膝が突然挫屈することがある (筋力の低下に驚く)
H19.01.29(月) [入院15日目]
△リハビリ室に呼ばれて (T技師とU見習生)
* 左右脚の各部の筋力測定
* リハビリ室前の廊下で50mを10周 (約500m)を歩行
* 終わって簡単なマッサージ
終わってから
* 右脚の脛、右臀部の痛み増加は感じられない
* 筋肉の痛み、痺れは以前の激痛時に起こった痛みの残像のような感じなので、揉みほぐしたり、リハビリしていくと改善が期待できるだろうか
病室のベッド位置変更 (患者N氏の出た後の窓際に移動)
▲「神経根ブロック手術 D」 (I医師) (15:05〜15:15)
昼食抜き、午後は絶飲水で待機
14:55 呼び出し 車椅子で #18造影室へ
#5と#6の椎間神経根ブロック
* I医師から 「午前のリハビリ検査の結果、手術を中止して明日退院」と告げられる
△「ブロック」 後のリハビリ検査 (T技師とU見習生)
ブロック手術後 リハビリ室に直行して検査を受ける
* リハビリ室前の廊下で50mを3周 (約150m)を歩行
* 午前より左足の上がり(床離れ)が良いと評価
* 終わって軽くマッサージ
I医師来室(16:00)
* 座薬を使用しているか ⇒先日から止めている
T技師来室(17:45)
* 明日の退院を確認
H19.01.30(火) [退院]
I医師来室(09:20)
* 「痛くなければ座薬を暫く使用しないように」と指示あり
退院 (精算後、妻とY子の迎えで退院)
* 医療費請求書 (01/15〜01/30分 \29,860)受領
* 次回の外来受診:2007/01/05/13:00
受診前にレントゲン写真を撮影するように看護師から指示 (エレベータ前で)
* 松葉杖を使わずに帰宅
自宅のシャワーは快適 体重:65.5kg
久しぶりの自宅での夕食とビールがまた美味しい
H19.01.31〜H19.02.13
右脚に少しの痺れは残るが痛みは軽い
重い荷物を持たせないような妻の気遣いがいじらしい
自分も自分なりに再発しないように気配りして症状安泰を維持したい
H19.02.14(水) [通院]
「K市民病院」 通院
* 保険証確認
* 松葉杖返却(\5,300返金)
* レントゲン撮影に受付に行くと撮影の予約がないと云われる
整形外科外来の受付と電話でやりとりしてからこのまま外来に行ってくれと回答
* 外来受付に受診表を出し、名前を呼ばれて#5診察室に入るとI医師 が待機
⇒[お陰で調子は順調です 有り難うございました] と挨拶すると
「何故レントゲン写真を撮りに行ったのか?」 とI医師 から質問
⇒[退院時看護師がエレベーター前まで追いかけて来て口頭で 14日は忘れずに
外来受診前にレントゲンを撮ってから行って下さいと注意された] と回答
「退院時に渡した紙にレントゲン撮影が必要と書いてあったか?」 とI医師から質問
⇒[それは憶えてない] と回答
「レントゲン撮影が必要な訳がないだろうに」 とI医師が独り言
* これまで撮ったMRIやレントゲンの写真で症状を説明して欲しいとお願いしてもI医師の回答無し
* 危険性20%の意味について説明して欲しいとお願いすると
⇒「ヒダカが5人いたら1人が成功しない可能性があると云う事で、現実はあり得ない仮定だ」 との返事
* その他何を尋ねても回答が貰えなかった
* 「その程度に回復したら手術しない方がよかった」 とだけの返答を貰う
* 次回の外来予約を 03/23 に貰って会計を終わり帰宅
退院後は 右脚の痺れが僅かに残ったままですが日常の生活での歩行では痛みや痺れを感じないまま過ごすことができ、発症当時の激痛は再発しないで今日まで経過しております
平穏の日が続いたのでそろそろ筋力の回復をしようと市民温水プールに足を運んで泳いだり流れるプールを歩いたりしております
このまま事なく安堵の日が得られる事を願っています
脊椎に発生するヘルニアは人